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テレビ番組

FNSドキュメンタリー大賞 土に生きる ~ダム水没予定地・ある農民の手記~

番組ID
218058
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放送日時
2009年05月28日(木)15:58~16:52
時間(分)
47
ジャンル
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ドキュメンタリー
放送局
テレビ熊本(TKU)
製作者
テレビ熊本(TKU)
制作社
テレビ熊本(TKU)
出演者
ナレーション:尾谷いずみ、ナレーション:鈴木新平
スタッフ
構成:香月隆、撮影:倉岡英二、撮影:渡辺典昭、音声:野田祐一郎、音声:水谷誠希、編集:可児浩二、選曲:森仁、MA:森仁、ディレクター:酒井麻衣、プロデューサー:本田裕茂
概要
2009年、今年も熊本県五木村の川辺川ダム水没予定地で、お茶が摘み取られた。尾方茂さん(81歳)と妻・ちゆきさん(77歳)が育てたお茶だ。2人が暮らす水没予定地には、1軒の家もない。みんな、高台の代替地に引っ越していった。代替地には新築の住宅が立ち並び、新しい墓地も作られた。道の駅などの観光施設もできた。しかし、尾方さん夫婦だけは水没予定地に残り、近くの畑を耕し、農作物を実らせ、自給自足に近い農民の生活を続けている。尾方さんはこの40年あまり、川辺川ダム計画に翻弄されてきた。尾方さんがこれまで、その日に思ったことなどを寝る前にしたためてきた手記には、恵みをもたらしてくれる土への思い、またその土を守り、受け継いできた先祖代々への畏敬の念などがつづられていた。時に厳しく、時に優しい山村の四季に身をゆだね、自然に逆らうことなく土と生きる尾方さんの生活や手記をみつめると、尾方さんが水没予定地を離れないその理由が見えてくる。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第57回報道番組優秀)、ギャラクシー賞(第47回選奨)

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楽園に迷い込んだシカ ~尾瀬の危機と自然保護~

福島県と群馬県などにまたがり、年間40万人近いハイカーが訪れる自然の宝庫・尾瀬。枯れた植物が堆積を繰り返しながら8千年の時間をかけできたとされる泥炭層が水を湛えて高層湿原を作り、毎年、水芭蕉やニッコウキスゲなどの高山植物が咲き乱れる。◆しかし、尾瀬の湿原はもろい。人間が一足踏み入れるだけで泥炭のスポンジは傷つき、それが繰り返されれば、地面がむき出しになって水をためることはできなくなる。◆その、葉っぱ一枚枯れ枝一本持ち帰ってはいけない特別保護地区・尾瀬で、10年ほど前から野生のシカが増え、深刻な被害をもたらしている。シカはニッコウキスゲなどの芽を食べ、湿原を縦横無尽に駆け回り、湿原を掘り起こす。◆シカは奥日光から移ってきたといわれる。長らくの棲み家を人に追われ、「野生動物の楽園」をようやく見つけたのだろうか?。300頭以上もいると推定され、このままでは尾瀬の湿原が消滅するのも時間の問題かもしれない。環境省は2009年、シカの駆除に乗り出した。夏は湿原に罠をかけて捕らえ、ハイカーのいない季節には猟銃で撃ち殺す、自然保護のシンボル・尾瀬で。◆尾瀬の歴史は、人の営みと自然保護との間で、バランスを模索し続けた歴史でもある。木道を整備しハイカーの立ち入りを制限した。ゴミ持ち帰り運動、スーパー林道反対運動、アヤメ平復元活動。ミズバショウが巨大化した湿原の富栄養化に、山小屋は浄化槽を設置した。至仏山立ち入り禁止措置。◆そんな中で、シカの出現はいかにも象徴的であり、皮肉でさえないだろうか。尾瀬のシカに象徴される自然保護の難しさを考える。


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