テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

HTBノンフィクション お楽しみは高齢からだ!

番組ID
206308
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2011年12月17日(土)10:20~10:50
時間(分)
25
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー
放送局
北海道テレビ放送(HTB)
製作者
北海道テレビ放送(HTB)
制作社
北海道テレビ放送(HTB)
出演者
ナレーター:五十嵐いおり崔洋一
スタッフ
カメラ:図司祐介、音声:浅野光宏、編集:鈴木淳一、音響効果:宮田友紀子、タイトル:浜田次朗、EED:庄司好孝、MA:沢里憲壮、ディレクター:五十嵐いおり、プロデューサー:渡辺学
概要
北海道の山あいにある小さなマチ・むかわ町穂別(旧・穂別町)で始まった高齢者による映画作り。脚本から撮影、編集、そして出演も自分たちが担い、10年間で4本のミュージカル映画を製作。2011年には最新作の西部劇「赤い夕陽のジュリー」を完成させた。◆彼らの合い言葉は「映画が終わるまで葬式出すな!」。衰える肉体と精神、仲間の死…。おじいさん、おばあさんは様々な「老いの宿命」と向き合いながら、時に笑い、時に懸命に制作に携わる。お年寄りたちが見つけた「映画」という生きがい、そして見せつけた高齢者の可能性と底力。彼らの活動を通じ、高齢化社会を生きるヒントを探る。

同じ年代の公開番組

湿原の獣医さん奮闘記 ~オオワシ渡り路の異変~

絶滅寸前の動物たちを守り、北海道を野生生物が安心して棲める地にしようと日々奮闘する獣医師の物語。HTB環境スペシャル第3弾。◆極東オホーツク沿岸に棲息するオオワシ。越冬のためにサハリンから北海道に渡ってくる世界最大の渡り鳥だ。オオワシの渡りのルートが明らかになってきたのは最近のこと。釧路の獣医師が10年にわたる追跡調査を行い、謎とされた生態を明らかにしてきたのだ。◆サハリンで生まれたオオワシは、餌場の川や海が氷で覆われる前に宗谷海峡を渡り、多くが道東で冬を越す。この渡りのルートをカメラでなぞってみるとオオワシが人の営みから多くの軋轢をうけ、次々と困難にさいなまれている事実を知る。北海道は彼らにとって安住の地ではなく、命がけで渡らなければならない過酷な地だったのだ。◆渡り鳥がよく利用する風の通り道に、多くの風力発電が設置されてきた。彼らが風にのって羽ばたく行く手に、時速300キロで旋回する風車が立ち塞がる。羽を休めた電柱で感電し、餌場を見下ろそうと橋の欄干に止まろうとして車にはねられる。獣医師は電力事業者や道路管理者に掛け合い、事故を減らそうと奮闘する。◆一方でオオワシを保護し、地元のシンボルにしていこうという動きも出てきた。根室の観光協会はオオワシをはじめとした希少な野鳥たちを海外にアピールし、世界各国のバードウォッチャーが根室にツアーで訪れるようになってきた。◆共存の方法を探る近道は、動物の生態をよく知ること。なぜその電柱にとまったのか?なぜ海ワシが線路脇のエゾシカの死骸を狙うようになったのか?その理由がわかって初めて対策を講じることができるのだ。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
SBCスペシャル 祖国に在りて ~中国帰国者の終わらない戦後~

2011年は満州事変から80年。1931年の満州事変は日本が戦争へ突き進む契機になった事件のひとつであり、その後に国策として進められた農業移民「満蒙開拓団」は大きな悲劇を生んだ。終戦の年、戦場と化した満州では逃避行と収容所生活のなか、多くの開拓民が命を落とした。そして中国人らに預けられ生き延びた中国残留孤児は長い間置き去りにされ、彼らが祖国の土を踏んだのは人生の半ばを過ぎてからだった。◆多くの中国帰国者が日本語を話せず、仕事もなく、孤独で貧しい暮らしを余儀なくされた。2002年から政府の謝罪や老後の補償などを求めて全国で裁判が起きた。長野県上田市に暮らす井澤紀代子さんも原告の一人だった。その後裁判は和解し、2008年から新たな支援制度がスタート、生活支援金などが支給されている。しかし、井澤さんは涙ながらに語る「生活のためにお金は必要だけど、それは一番大事なものではない」。◆祖国に見捨てられ、帰国後も尊厳を傷つけられ、社会の片隅で生きてきた。「日本に帰ってきて幸せだった」心からそう思える日は来るのか。体験者の高齢化とともに戦争が風化していく社会のなかで、終わらない戦後を生きる帰国者たちの苦悩を見つめる。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組