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テレビ番組

戦場の花 東京ローズ ~謎の謀略放送 女性アナウンサーの正体~

番組ID
205429
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放送日時
2010年12月04日(土)19:00~20:54
時間(分)
100
ジャンル
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ドキュメンタリー
放送局
ビーエス朝日(BS朝日)
製作者
ビーエス朝日(BS朝日)
制作社
ビーエス朝日(BS朝日)、テレビ朝日映像
出演者
語り:加藤あい、ナレーション:大森章督
スタッフ
撮影:濱野実、撮影:黒木幸一、撮影:林雅彦、撮影:河野健之、VE:丹野基樹、VE:木村雄、編集:北村英人、EED:北村英人、音響効果:増子彰、MA:工藤雄生、コーディネーター:吉川菜津、リサーチ:高村敬一、AD:井上智博、ディレクター:渡部露子、ディレクター:会田昌弘、ディレクター:北村亜子、撮影:高橋司、構成:高橋司、プロデューサー:岡本基晃、プロデューサー:加納満
概要
太平洋戦争を描いたハリウッド映画に米軍兵士たちが短波ラジオに熱中するシーンが登場する。米兵たちが聞いていたのは、敵の戦意を喪失させるため、日本軍が流した対敵宣伝放送。意外にも美しい声で語りかける女性ディスクジョッキーは米兵たちに熱狂的に支持され、いつしか「東京ローズ」と呼ばれるようになる。◆終戦後、「東京ローズ」の正体探しを始める外国人記者達。そこで浮上したのがロサンゼルス生まれの日系2世・アイバ戸栗郁子だった。アメリカ人であるアイバは、1941年、叔母を見舞うため、両親の祖国である日本に初めて渡ってきた。しかしその直後に太平洋戦争が勃発。帰国の機会を失い、滞在費捻出のため職を得たラジオ東京(現NHK)で、ディスクジョッキーに抜擢されていた。◆報道によって、アイバは一躍時の人に。しかしそれは悲劇の始まりだった。アメリカ人でありながら敵国・日本に加担したとして、アイバは逮捕されサンフランシスコで「東京ローズ裁判」にかけられる。アイバは「自分は米兵の戦意喪失を図るような放送はしていない」と主張したものの、結局女性としては史上初となる「国家反逆罪」で禁固10年・アメリカ国籍剥奪の有罪判決を受け、刑務所に服役することとなる。しかし…。◆番組は、500ページに渡る当時のFBIの極秘ファイルを入手。これにより「アイバの有罪はアメリカ政府の捏造によって仕組まれたものだったのではないか」そして「本当の東京ローズは6人いたのではないか」と疑念を抱く。なぜアメリカ政府はアイバ戸栗を陥れたのか。日米両国で徹底取材の末、黒幕の正体と驚くべき理由にたどり着く。
受賞歴
ATP賞(第28回ATP賞テレビグランプリ2011 ドキュメンタリー部門優秀賞)

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