視聴者に公募した「心に残る風景」や「伝統の味や技」などを毎回取り上げ、２１世紀に残しておきたい「みやぎのとっておき」を紹介する。◆今回は、三陸海岸の男性的ともいえる美しさを紹介する。

２００１年１１月。第２１回大分国際車いすマラソン大会に出場した３人のランナーを追うドキュメンタリー。◆宮平盛男さん（当時３３歳）はテレビで車いすマラソンを知り、走り始めた。自己最高記録は１時間４７分。前年生まれた三つ子の赤ちゃんが物心つくまで続けて、走る自分を見せたいと語る。小坂喜敏さん（当時６３歳）はフルマラソン最高齢ランナー。この大会で外国人の友人をつくるために英会話を学び、沿道の応援にラッパで応える。初出場の真北聖子さん（当時２０歳）はスポーツで活躍していたが、１６歳で発病して車いす生活に。自信を失う中で演劇に出会った。大会で完走を目指して力走する。

時代の流れとともに消えようとしている、ふるさとの素顔、自然、生活、文化、伝承行事などを映像遺産として後世に伝える。日本海テレビ開局４０周年記念企画の第２シリーズ。（第１シリーズは１９９９年４月４日～２０００年３月１２日、。第２シリーズは２０００年４月２日～２００１年３月１１日、ともに全２４回）◆「おもっつあん」は「大餅さん」が転じたもので、旧正月の初めの行事「御頭行事」として伝えられている。直径８０センチ、重さは６０キロもある大餅をつき上げ、寺に奉納する。当日、住職が一年の無病息災と豊作を祈願したのち、地区の男衆がかついで急斜面を駆け下りる。すべて男の手で行われる行事。

早世した四代藩主光高を継いだ五代綱紀を探訪し、藤島秀隆さん（金沢工業大学教授）に話を聞く。◆綱紀は３歳で家督を継ぎ、祖父利常が後見についた。農業のさらなる改革とともに職制を整備し、平時の行政機構が軍事の体制になるようにした。しかし、大きいのは文化政策で、大樋焼の保護、能楽の普及、新井白石が「天下の書府」と呼んだ国内外の書籍の収集を行った。また、彼自身も「庶物類纂」をプロデュースし、文化大名としての功績はダ・ヴィンチにも比される。

ばってん荒川を座長とする劇団・ジャゴ一座が熊本県内各地を巡業する公開収録番組。収録地の歴史・話題・伝統芸能などを元に創作する「肥後にわか」と、地域で忘れ去られようとしている歌を発掘する「我が町我が歌」を中心におくる。◆第一回は牛深市。「肥後にわか」は「牛深イワシ漁一代」と題し、昭和２５年（１９５０）ごろに新しいイワシ漁を開発し、牛深にイワシ景気をもたらした浜中謙太郎の話を軸に、漁師の暮らし、海底炭田の炭鉱夫との争い、芸者の悲恋などを描く。劇中、「牛深ハイヤ節」のルーツとなる「元ハイヤ」や、「魚貫崎の子守唄」も織り込む。

熊本県内９４市町村の美しい風景や次の時代に残すべき文化財を、それにまつわるさまざまな情報とともに紹介する。◆今回は、豊野町の冬の風物詩、柿をのれんのように吊るした干し柿作りの風景を紹介する。

視聴者に公募した「心に残る風景」や「伝統の味や技」などを毎回取り上げ、２１世紀に残しておきたい「みやぎのとっておき」を紹介する。◆今回は、梨の産地利府町の観光農園での梨狩りを紹介する。

意欲を持って、従来とは一味違う理念で運営されている横浜市内のある認知症グループホームの様子を８ヶ月間追ったドキュメンタリー。取材を進める中で、認知症老人の表情、いろいろなことに対する反応、ふとした時にもらす言葉などから、老人の心の内が見えてくる。また、まだらと言われる症状の中で見せる葛藤や、明るさを装いながらも内に抱える悲しみ、そしてその悲しみが吹っ切れる時を描く。