「親切」や「優しさ」などをテーマにしたショートストーリー。日常のささいな出来事のなかに隠された、心打たれる瞬間をつづる。◆この回は「桜時」。

文芸評論家の佐伯彰一さんが、自己形成の地、富山を語る。◆佐伯さんは東京生まれで立山村育ち。実学指向の強い富山だが、高校時代から文学青年だった。富山は中央志向が強い一方、パイオニア精神も旺盛と評する。古くは立山信仰を各地に伝えた巡行があり、日系文学の先駆者・翁久充も、サラリーマンものを開拓した源氏鶏太も富山出身だ。◆佐伯さんは、アメリカで日本文学を教えたのを機に日本を見つめ直し、『神道の心』を書いた。断ち切りたかったルーツに回帰していたという。◆立山曼陀羅（吉祥坊本）、雄山神社峰本社

架空の小藩・海坂藩を舞台に描く、下級武士の子・牧文四郎の成長譚。悲運や陰謀に翻弄されつつも剣を極め、己の道を真っ直ぐに歩み続ける青年の物語。原作：藤沢周平。（２００３年８月２２日～１０月３日放送、全７回）◆第二回「蟻のごとく」。世継ぎ争いに加担したとして捕らえられた父・助左衛門（勝野洋）が切腹を命じられた。最後の「わしを恥じてはならぬ」という言葉を胸に刻んだ文四郎（内野聖陽）は、投げかけられる嘲笑に耐えながら、駆けつけてくれたふく（水野真紀）と二人で蟻のように父の遺骸を載せた荷車を曳いて坂道を登る。家禄が減らされ、母と長屋に移った文四郎は、ふくが江戸へ奉公に出ると挨拶に来た日に会えずじまいだった。

雨上がり決死隊、ＤｏｎＤｏｋｏＤｏｎ、ガレッジセールらによるコント中心のバラエティ番組。「エブナイ～ワンナイ」は深夜ローカルからゴールデン全国放送に進出した。（２００２年１０月２３日～２００６年１２月２０日放送）◆この回は１００回記念スペシャル。「夜のめざましテレビ」のスタジオに揃ったメンバーたちが、懐かしいコントや人気キャラクター、爆笑の名場面を見ながら送る１時間の特別版。「ゴリエちゃんスーパーアクション集」「エブナイチェック傑作選」「１００回おめでとう！ビデオレター」「ヒストリーｏｆ轟さん」「ぐっさん先生集」「ギノ＆マンタ傑作集」「新作・ゴリケル・ジャクソンの真実」など。

男と女の駆け引きをテーマに、男女の物語を会話劇で描くワンシチュエーションドラマ。（２００３年１月１２日～３月２３日放送、全１１回）◆ＥＰＩＳＯＤＥ１「鏡の中の愛人」。三宅正夫（西村雅彦）と中村マリア（篠原涼子）が不倫関係を持って３年余り。三宅の妻にもバレておらず、二人の関係は上手く行っていた。だが２８歳になり、結婚を意識し始めたマリアは、正夫に一泊の旅行に出ようともちかける。正夫は戸惑い、妻に嘘をつく自信がないと言うが断りきれず、結局はマリアを妻役にして、嘘をつく練習を始めることになる。

瀬戸内海は、海運の要地として培われた豊かな歴史と、多島海の景観に代表される美しい自然を有してきた。そんな瀬戸内海の「今」を、それぞれの地域から紹介する。（２００２年１０月７日・２００３年９月２２日、全５０回）◆この回は「塩田で栄えた町並み」。

満足な医療設備も整わない離島医療に情熱を注ぎ、命の尊さに執着する青年医師と島民との濃密な人間関係を描いた医療ヒューマンドラマ。原作：山田貴敏、脚本：吉田紀子（２００３年７月３日～９月１１日放送、全１１回）◆最終回。コトーこと五島健助（吉岡秀隆）が大学病院を辞めるきっかけとなった医療事故を知り、不信感が島民に広がっていた。そんな中、信一（斉藤大貴）よりもよそ者の巽（津田寛治）の手術を優先したことに腹を立てた重雄（泉谷しげる）から、島を出て行くように言い放たれ、コトーは退職願を残して島を離れる。その後、コトーは以前勤務していた大学病院からの手術の執刀依頼に応えるべく東京へと向かうが、その依頼には、大学病院内の政治的な事情もからんでいるうえ、助手に付くのは、かつて医療事故を起こした張本人の三上（山崎樹範）だった。一方、星野（小林薫）はコトーの一件で責任を感じてしまい、胃の痛みを訴え寝込んでしまう。

瀬戸内海は、海運の要地として培われた豊かな歴史と、多島海の景観に代表される美しい自然を有してきた。そんな瀬戸内海の「今」を、それぞれの地域から紹介する。（２００２年１０月７日・２００３年９月２２日、全５０回）◆この回は「歴史が宿る石とレンガの島・犬島」。