近年、鳥取県とモンゴルとの交流が目覚ましい。２００４年夏にモンゴルで開かれた「北東アジア地域国際交流・地方政府サミット」の準備から開催に至るまでを、モンゴル国際交流員の仕事を通して追うほか、民間交流活動などを紹介して、新しい時代を迎えた鳥取県の国際交流を考える。

「なるほど」を合言葉に、北海道の様々な魅力を紹介するシリーズ。レポーターが道内各所に出向き、色々な雑学や情報を交えながら、土地の「人・モノ・自然・味覚」を伝える。ナビゲーターは明石英一郎アナウンサー。（２００２年１０月６日～２００５年９月２５日放送）◆郊外の国道沿いを走っていると目に付く直売所の看板。この回は“新鮮・安い”が魅力の直売所の舞台裏を取材し、その謎に迫る。仁木町で毎週行われる「かあちゃん市」では、農家の主婦が自分の家でとれた野菜を販売している。市場に出せない規格外品が中心だが、朝もぎの新鮮なものばかりが並ぶ。長沼町では注文を聞いてから畑で採ってくるという「もぎたて」が売りの直売所を紹介する。レポーターは急式裕美。

福島県南会津郡檜枝岐村におよそ２５０年間受け継がれている伝統芸能「檜枝岐歌舞伎」が、国立劇場の舞台に立つことになった。晴れ舞台に向けて奮闘する一座の、稽古から公演までの様子を追う。◆国立劇場で行われる民俗芸能公演で、演じるは“千葉之家花駒座”。後継者不足などから長い間カセットテープに吹き込んだ語りと演奏で演じてきたが、今回の公演で初めて浄瑠璃語りの語り部や三味線奏者と共演することになる。

「はぐれ刑事」こと安浦吉之助刑事の活躍を描く人情刑事ドラマ・シリーズ。（第１７シリーズ／２００４年７月７日～９月２２日放送、全１２回）◆第１７シリーズ最終話スペシャル。運送会社の社長・松下が殺された。会社の金に手をつけているのではと疑っていた従業員・久保との話がこじれたのだろうかと、安浦刑事（藤田まこと）たちは周辺を洗い始める。久保が借金を抱えていると知った安浦が直接会いに行くと、実は５年前に別の失踪事件で話を聞いたことのある相手だった。記憶が甦った安浦は、前夜に見かけた見覚えのある女性が、失踪した運転手・江口の妻だったことを思い出す。

敗戦後の奄美で行政分離、米軍支配という二重苦の中にあって、明るいリズムを島民の心に響かせ、新民謡の父と呼ばれた村田実夫さんの生涯を追い、希望をもたらした新民謡の魅力を探る。◆村田さんは名瀬市に生まれ、昭和１２年（１９３７）に東洋音楽学校に入学したが翌年、北支戦線に従軍。昭和１８年に帰郷して奄美文化協会主事となる。意欲的に音楽振興に取り組み、昭和２３年に奄美新民謡「農村小唄」を作曲。復員した人々は、この歌を口ずさみながら銃を鍬に持ち替えて荒れ地に挑んだという。新民謡は奄美独特の「赤土文化」として現在でも奄美群島の人々に愛唱され、復帰５０年を期に再評価の動きもある。

川と海が交差することで生まれる「汽水域」。多様な生物を育む場であり、海や川を上回る生物生産性の高さを持つことから、研究者や自然保護団体などから注目されている。河川汽水域は人口が最も集中する川の下流部分にあるため、流域に暮らす人々にも多くの恵みをもたらす反面、開発などによる環境の変化を受けやすい場所でもある。◆四万十川の汽水域は魚種の豊富さでは日本一で、黒潮の影響を受けて南方系の熱帯魚なども回遊する場所であり、その多様性は群を抜いている。世界でもごく限られた場所にしか生息しない“幻の魚”アカメの生息地としても知られてきた。汽水域を知るのに最適の場所として、その四季の移り変わりの中での自然の営みを記録する。◆番組では、汽水域の水面下の知られざる世界を映像化し、人の身近なところに驚くべき自然の営みが繰り広げられていることをわかりやすく描き、命の大切さ、人と自然の調和について考える。

運命の恋に出会ったヒロイン、知ってしまった出生の秘密。激流に流されながらも懸命に生きる若者達の純愛の行方を、甘くせつなく描く。（２００４年１２月６日～２００５年２月４日放送、全３９回）◆水沢羽純はファッションデザイナーを夢見る１９歳のデザイン学校生。デザインコンテストの作品提出日に、子どもをかばって車にはねられてしまう。運転していたのは大学生の木田明。軽傷ですんだものの、徹夜で描いたデザイン画は無残な姿に。病院を飛び出してコンテスト会場に向かうが、すでに審査は終わっていた。落胆する羽純に、審査員の世界的デザイナー・伊原容子は「トラブルも運命。運命を引き寄せる力を持ちなさい」と声をかける。

２００２年１月、牛肉偽装事件を告発して時の人となった西宮冷蔵の社長・水谷さん。しかし待っていたのは激しい逆風だった。一度は廃業に追い込まれながらも、復活を誓って奮闘する水谷さんに密着する。◆得意先に取引を停止され、国からは「在庫証明を偽造した」と営業停止処分を受けて会社は休眠状態に。「消費者の立場から告発したのに、廃業に追い込まれたのはおかしい」と消費者団体がカンパを呼びかけ、水谷さん自身ものぼりを背負って路上に立った。全国から集まった支援金を元手に、事業再開に向けて立ち上がる。