ＣＳ・京都チャンネルで放送された『本上まなみの極私的京都』を再構成したミニ番組。本上が学生時代を過ごした京都を散策する。◆京都市動物園を訪れた本上が、いちばん好きな動物を紹介する。

２０世紀日本のある家族の足跡を、親子三代にわたって描くシリーズ。第１回は、大正デモクラシーの理念のもとに自由教育に取り組んだ東京の文化学院の創始者・西村伊作氏と、彼の影響を受けた娘や孫たちの歩みを描く。

広島には県立美術館をはじめ、多くの美術館があり、その環境、建物、収蔵品に特徴をもち、多くの人に親しまれている。番組では県内１３の美術館から、それぞれ２点の収蔵品（絵画、彫刻、書、陶磁器等）を推薦してもらい、美術館の環境、建物も含めて、毎回１作品を取り上げる。今回はルノワールの油彩「麦わら帽子の少女」。

日本の中心、東京都中央区の高層ビルの谷間に、家がかたまる。頑固に手押しポンプで水を汲み、草花にやるおじさん。４０年間朱の漆を塗りつづけてきた、江戸漆器の職人さんだ。露地には辻稲荷、辻地蔵があり、花も絶えないという。◆家康の頃、大阪の佃村から移り住んだのが町の名の由来だ。獲れたての魚を煮て、佃煮が生まれた。東京になり、景色は変わったが、味は昔のままという。◆道の先が月島で、もんじゃ焼きの里。佃島の人々も、通いなれた店で腕をふるって焼く。◆佃島の町並み、江戸漆器

筋ジストロフィーの娘を支えてきた母。その母の認知症が始まる。難病をかかえた娘による介護を描く。◆石川県金沢市で新内小唄の師匠をしている津田たまえさん（５６歳）は、１９歳の時に進行性筋ジストロフィーを発病し、歩くことも立つこともできない。病気によって人生を大きく変えられた津田さんを支えてきた８２歳の母・久子さんが心筋梗塞で倒れ、これを境に認知症の症状が出始めた。娘が生計を支え、母が家を守るという生活はバランスを失う。徘徊する母と、筋ジスの娘。１年の生活の末に津田さんが選んだ選択を中心に、介護社会到来の現代を生きるひとつの人間像を考える。

レポーターが山形県内各地の見どころを探訪するシリーズ。◆今回は、山形県北部を流れる最上川を訪れる。かつては多くの物資を運んだ川を、いまでは観光船が行き交う。水運が盛んだった頃に、非常時の救助役の「助け屋敷」としての役割を担っていたという沓喰・外川の二つの集落を結ぶ遊歩道を辿って最上峡を散策。舟下りの終着点・草薙地区では最上峡の四十八滝を代表する白糸の滝を眺める。地元の舟会社は、川への恩返しとして率先して定期的な川の清掃を行ってもいる。

標高５００メートルに広がる３００枚の棚田。「日本の棚田百選」に選ばれたなかで最も標高の高い集落のひとつ、広島県筒賀村井似で、家族の絆を大切に稲作を続ける河野さん一家の姿を通し、家族で力を合わせることの素晴らしさを描く。

崇福寺は、江戸初期に開港地長崎に住む中国人たちが建立した黄檗宗の寺で、３５０年の長きにわたって「中国寺」、「唐寺」として親しまれてきた。国宝の第一峰門は元禄９年（１６９６）にある貿易商が寄進したもので、中国の清朝初期の様式が色濃く、更に古い１６４６年建立の本堂、国宝・大雄宝殿は、明時代末の様式の上部に、後の改修で和式の屋根構えを重ねて、日中合体の建築物となっている。昔も今も、華僑の人々の心の拠り所であり、エキゾチックな美の空間を探求する。◆崇福寺第一峰門【国宝】、崇福寺大雄宝殿【国宝】、媽祖堂、護法堂【重文】、開山堂、唐通事会所日録、寛文長崎屏風図（長崎市立博物館蔵）、普度（中国盆）