さまざまなジャンルの第一線で活躍する著名人が母校を訪ね、小学生の後輩たちにとっておきの授業を２日間行う。授業はリハーサルなしの真剣勝負。人生で得たこと、専門分野の面白さなどを個性豊かに伝える。◆今回は、イラストレーター・黒田征太郎が母校、滋賀県能登川町立能登川南小学校を訪れる。ニューヨークで暮らす黒田さんは前年（２００１年）に同時多発テロに遭遇し、絵を通して子どもたちのこれから、そして命について考えてほしいと考えた。子どもたちは戦争の絵をまず思うままに描き、次に級友たちと話してから描き、決して無縁ではない戦争に、感情と意見を持つ大切さを知る。

５７回目の８月９日。被爆５７周年の平和祈念式典の様子を、長崎市の平和公園から生中継する。平和宣言は、同時多発テロ以降核政策を進めるアメリカ政府を初めて名指しで批判。若者に対しては、被爆の思いを受け止め、一人一人が立ち上がって世界を平和へ導くことを呼びかけた。

日本人に勇気と愛を贈る歌だけを作りたい、と歩んできた作詞家・星野哲郎さんの半世紀を、生まれ故郷の山口県周防大島をはじめ、ゆかりの地を巡るドキュメントと、歌の数々で紹介する。

およそ２５０年前から島根県美保関町の片江地区に伝わるとんど行事の一環として「墨つけ神事」が毎年正月７日に行われる。顔に墨を塗ってもらうと魔除けになるとされ、一年間の無病息災と、海の安全を願う神事といわれている。片結神社でお払いをうけた後、氏子によってとんど宮の神輿が担ぎだされると、地区の女性たちが風呂場や釜のすすを集めて水や日本酒で練った墨を持ち出し、道行く人だれかれなしに墨を塗りつけていく。祝い事があった家には神輿が立ち寄り、担ぐ男衆に酒が振る舞われる。地区を一回りした神輿は海岸に到着し、そのまま海へと入っていく。この後、新婚の男性や新築した男性が海へ放り投げられ、祭りは最高潮、地区をあげての伝統行事を盛り上げる。この地区のとんどは１０日に火が入れられ、正月行事を締めくくることになっている。

熊本県内９４市町村の美しい風景や次の時代に残すべき文化財を、それにまつわるさまざまな情報とともに紹介する。◆今回は、千年のむかし神のお告げによって湧き出したという伝説のある湧水をもつ嘉島町を訪ねる。

パリの北東、シャンパーニュ地方の中心都市ランス。この街の象徴であるノートルダム大聖堂を始めとして、サン・レミ聖堂、トー宮殿は、フランスの王室と深い関わりを持ち、ゴシック建築の粋を極めた建築物として、１９９１年世界遺産に登録された。◆ランスのノートルダム大聖堂は１２世紀に建立され、バラ窓のステンドグラスが神秘性を帯びた、深い色彩の光を作り出す。大聖堂は第一次世界大戦の戦火にさらされ、中世の光は絶えてしまうが、１９３７年、芸術家シャガールによって、新しい神の光を生み出す。ランスの大聖堂は歴代の国王を祝福するための空間でもあり、１，０００年以上もの長きにわたり、国王の戴冠式が行われてきた。一方、ランス郊外に広がる水はけの良い石灰質の大地が、シャンパンという酒を生み出した。紀元２世紀にローマ人たちが街を作るために石灰岩を掘り出してできた地下の空洞は、まさに天然の冷蔵庫で、後にその空洞はシャンパンを熟成するためのカーブとなった。◆サン・レミ聖堂

ミニバイクで抜け道を案内する孤独な女性とチンピラの男性をめぐる人間模様をポップに描くドラマ。（２００２年２月２４日終了、全４回）◆渋滞の道、クミコは私立小学校の面接に向かう母子を抜け道に案内するが、アキラに邪魔されて１分遅刻してしまう。アキラはアニキの命令で、クミコが居候する印刷所に偽造パスポートを作らせようとしていた。クミコは次に葬儀のマイクロバスに声をかけるが、その車は少年にバスジャックされていた。クミコとアキラもバスに乗せられる。少年はよみうりランドへ行くよう命令し、３０分以内に着かないと一人殺すと言う。

伝統と文化に培われた城下町・金沢。「空から謡が降る」といわれ、日本の原点ともいうべき風景に彩られた街なみも、時代の中で変容している。金沢美術工芸大学の百々俊雅・小田根五郎の両教授が描く作品と、カメラ映像とで、今と昔が交錯する金沢の風景を次の世代に伝える。◆この回は「中の橋、主計町・東山」。