１６世紀のパキスタン北部、シェール・シャー・スーリーは、ムガル帝国を破り、ロホタース城を築いたが、１５年後には敗北し、滅亡した。その遺跡と、そこに住みつく遊牧民の暮らしを見る。◆ロホタース城には、アフガニスタンからインドへ入るのを遮る城壁と、美しい正門、イスラムの青タイルを使った門、刑場跡、井戸、沐浴場などがある。◆その廃墟に、遊牧民が住みつき、牛や山羊を放牧し、３千人に増えた。パキスタン政府は追い出しをはかり、問題になっているという。◆ロホタース城塞

ピアニストの村松健さんが高崎から鎌倉までの鎌倉街道をたどる紀行番組。このシリーズでは上道・中道・下道のうち上道（かみつみち）約１４０ｋｍを歩く。テレビ埼玉開局２０周年記念企画。◆西武池袋線・狭山ケ丘駅から南東に下る道は、入間川道と呼ばれる鎌倉街道である。この先に、緒戦の場所となった小手指がある。その手前、誓詞橋交差点の脇に小さな橋がかかっていて、「誓詞橋」という名前がついている。新田軍の武者たちが、そこで天地神明に忠誠を誓ったという。細い道を南下すると、やがて西側に森が見えてくる。小手指ケ原の古戦場である。

札幌の歴史や文化を地元局ならではの視点で捉える。◆札幌市北区にある「屯田地区センター」を訪ね、屯田兵の歴史を再発見する。

全国各地の自然を舞台に“外遊び”の多様な楽しみ方を紹介する「アウトドアＴＶマガジン」。レギュラー出演は中本賢、陣田耕二、菱川いづみ、松井秀、ナレーターは松のちよみ。（１９９０年１０月３日～２００３年３月２９日放送、全５３４回）◆名古屋を代表する川・庄内川。都会の汚れた川に生き物などいるはずないと思われていたが、意外にも命豊かな川であることを知って、ドンキ隊は何度も通って観察を続けていた。◆身近な川である庄内川のことをもっとたくさんの人に知ってもらおうと、ドンキ隊は東山動物園の協力で、夏休みの特別展「庄内川の生き物展」に参加することになった。庄内川の生き物たちを集めて展示しようという企画。河口から上流域までいろいろな場所に生息する生き物たちを捕らえ、動物園で庄内川を再現しようという試みだ。◆ドンキはじまって以来の徹夜作業。豊かな生き物たちとそれぞれの生息環境。泥んこになりながら、本物の「庄内川水族館」ができあがる。

加賀象嵌を探訪する。◆加賀象嵌の嚆矢は、藩主前田利家が京都から金工を呼び、武具をつくらせたものだ。金属に模様を彫り、そこに別の金属を嵌め込む。武具は武家社会ではもてはやされたが、明治には藩が消え、象嵌も危機に陥った。実業家の長谷川準也に救われたが、１９４１年（昭和１６）、またも戦争のため消滅の危機に瀕した。◆加賀象嵌の職人は現在おらず、作家が跡を継いでいる。中川衛さんは金沢卯辰山工芸工房でも教え、４００年続いた技術が途絶えないよう、若い世代に受け継いでいる。

浅田次郎の直木賞受賞短編集「鉄道員（ぽっぽや）」の中の同名短編を原作に、エリートサラリーマンの挫折と心の傷、人間の絆を描く。テレビ東京開局３５周年記念番組。◆一流商社マンの貫井恭一４９歳（西田敏行）は、波閥抗争に敗れて昇進を目前に左遷が決まる。飲んだ帰り、援助交際をしようとしている女子高生の未来（前田愛）を止める。若い頃、恭一は妻の久美子（竹下景子）に授かった子を中絶させ、子供が持てなくなっていた。恭一が父親になることを拒否したのは、自分が父親に捨てられた心の傷からだった。ある夜、恭一はその父親を見つける。

戦後５４年たった今も、日本の戦後補償は様々な問題を抱え、その一つに在日韓国人軍属の問題がある。姜富中さんは戦時中「日本軍属」として徴用され、米軍の機銃掃射で重傷を負った。しかしサンフランシスコ講和条約で日本国籍を失ったことから、補償の対象から外されてしまった。姜さんは謝罪と補償を求めて、日本国を相手取って訴えを起こした。「第二次世界大戦はまだ終わっていない」と語る姜富中さんの闘いを通じて、戦後補償の抱える問題に迫る。三重テレビニューススペシャル。

身近な事象から科学に親しんでもらおうという番組。（１９７８年３月５日～２００６年３月１９日放送）◆人類は大昔から大空への憧れを持ち続けていた。それを一番手軽に叶えられるのが、折り紙飛行機である。紙飛行機の達人をゲストに招き、全長３ｍの巨大折り紙飛行機作りに挑戦する。◆全長３ｍもの巨大な紙飛行機を飛ばすためには様々な条件がある。飛行機が浮き上がるための力「揚力」は機体の重さと翼の大きさ、そして投げ出す速度から決まってくる。人間が紙飛行機を投げ出す速度には個人差があり、当然のことながら限界がある。番組司会者が試行錯誤しながら巨大紙飛行機を製作する過程を通して、紙飛行機に詰め込まれた航空力学をわかりやすく解説していく。◆第９７９回