宇宙に進出した人類の戦いとその渦中での少年の成長を描くアニメーション。リアルな戦争描写やこだわったＳＦ考証、新しい主人公像などで熱狂的なファンを生む。（１９７９年４月７日～１９８０年１月２６日放送、全４３回）◆地球の周りに浮かぶスペースコロニーが人類の第２の故郷となった宇宙世紀００７９。地球から最も遠いコロニー・サイド３がジオン公国を名乗り、地球連邦政府と独立戦争を開始。大量殺戮戦の後に膠着状態に陥った。サイド７の平凡な少年アムロは、戦闘の混乱の中で地球連邦軍の新鋭モビルスーツ・ガンダムに乗り込んでしまう。

苦しみ、悩みが海のように果てしなく広がる世界に生まれ、死に至る人の一生。それは流れに浮かぶアシの葉の舟にもたとえることができる。手さぐりでしあわせを求める人間の姿を、薄明にさおさす小舟に託して描く音楽ファンタジーで、日本の伝統的な新内や念仏などの唱法をとりいれた劇的音楽作品。原作：水上勉「盲いの人」

岩手県に済む４７歳の男性は、筋ジストロフィー症で苦しむ二人の息子が入院している病院に７年間かよいつづけている。１７歳の長男が死に至るまでの親子の生きるための闘いを描きながら、同じ難病で入院している子供たちの生活、遅れている日本の難病対策の実態を紹介する。

四国の風土と文化に根ざした各県の民謡を採集し、四国に残る生活の唄を現代人との関わりの中でとらえなおすシリーズ。四国各県の放送局の共同制作（全１３回）◆製塩が盛んだったころの鳴門の暮らしをしのばせる「撫養の子守唄」を、この唄を聴いて育った舞踊家・桧瑛司さんの回想でつづる。

いま地震が発生したらどんな災害をもたらすのか。震度６を想定した実験や、各種シミュレーションによる二次・三次災害の恐れ、人間心理をも含めた都市災害の怖さを身の回りの現実として考察していく。

高田郡吉田町の清（すが）神社は、昔は吉田の祇園社と呼ばれた古社で、毛利氏の守護神として崇敬厚く、当時から神輿の渡御があり、長い行列が城下町を練り歩く祭礼で知られていた。寛文年間、旧暦４月５日（現在の５月５日）に始まるこの祭りと併せて牛馬市が立てられるようになり、この市の初日を「市入り」と呼んだ。◆さらに延宝２（１６７４）年には、吉田の豪商・竹野屋与三郎が祭りの賑わいにと、曳屋台上で子供歌舞伎を演じさせたのが当たって、一大名物となり、牛馬市と共に近郷きっての縁日として、遠く山陰や備後、周防などからも人が集まった。元禄期には壇尻屋台が５台も曳かれ、隆盛を極めた。現在も壇尻子供芝居は、上組の「千歳山」と下組の「八雲山」と名が付く２台の屋台で続けられ、役者には地元から選ばれた中学２年の男子３人２組が、一週間みっちり仕込まれる。演目は歌舞伎の『絵本太功記十段目、尼崎の段』とか『義経千本桜、吉野山道行の段』などで、さわりの部分が１０～１５分に縮めてある。大人達が曳く壇尻屋台は、道行き途中で二手に別れて町内を巡り、合わせて約４０箇所の「仕場」で上演、最後は神社へ戻る。屋台を曳いたり、種々の世話を受け持つには「年番」が定められ、細かい定款に則り、地元民が毎年交代で当たる。また経費も、困窮家庭が負担に苦しむ事の無いよう、昔から独特の負担方法が採られており、存続の大きな支えになってきたと言う。

１９７９（昭和５４）年５月１３日、東欧３カ国の旅に出発した徳島少年少女合唱団の記録。四国放送のテレビ開局２０周年記念番組。◆ブルガリアではバルナ市で開かれた国際合唱コンクールに出場し“ローリエ賞”を受賞、ハンガリーでは南部の町ベーチとバルチで公演、ブタペストでは丘の上にあるマティアス教会で歌い満員の聴衆を感動させた。最後に訪れたのはチェコのプラハ。ここではチェコ少年少女合唱団と共に歌い友情を深めた。

白い家に住む少女が、白い小鳥と白い小馬（人形）を失い、それらを探すための旅に出る。旅の途中で起こった出来事のすべてをありのままに記録し、それを再構成したメルヘン。