様々な角度から生命の起源に迫る科学ドキュメンタリー。◆岡山大学の小山内康人助教授が南極から持ち帰った岩石は、地球創世期のダイナミックな歴史を物語る。４６億年前に小惑星の衝突で地球が誕生し、それから６億年後、原始の海で生命が誕生したと言われる。海底の熱水噴出孔が生命誕生の謎を解く手がかりとして注目されている。一方、広島大学の長沼毅助教授は酸素のない地底に住むバクテリアから生命の起源に迫る。最初の生命は地底で誕生したのかもしれない。また岡山大学の清水憲二教授は、ヒトゲノムをガンの早期発見に応用しようと研究している。

万葉集の歌にちなんだ奈良県内各地を本上まなみが散策するミニ番組。◆この回は奈良県吉野町の吉野山を訪ねる。『み吉野の　玉松が枝は　愛しきかも　君が御言を　待ちて通はく』　額田王

視聴者に公募した「心に残る風景」や「伝統の味や技」などを毎回取り上げ、２１世紀に残しておきたい「みやぎのとっておき」を紹介する。◆今回は、酒どころ松山町にある酒ミュージアムを訪ねる。紹介されている、昔ながらの酒作りの技法に触れてみる。

アボメイ王宮の遺構には、かつての奴隷貿易の悲惨な歴史が秘められている。◆大航海時代、西アフリカ、ベナンの沿岸部はヨーロッパ人に奴隷海岸とよばれていた。ここから船に乗せられて、新大陸アメリカに渡った黒人は、２０００万人にも及ぶという。◆アボメイに王宮を置いたダホメー王国は、武力によって周辺の民族を捕え、ますます強大になっていった。アフリカ人の王が、奴隷貿易に手を貸したのだ。◆王宮の建物、かつての奴隷商人の館などが、その歴史の一端を伝えている。◆アボメイの王宮

歴史と風土が育み、人々の交流の中で伝えられてきた富山民謡の概要を学ぶ。◆自然発生して歌い継がれてきた日本の民謡は、西洋音楽にはない自由さと生命力を持つ。ゆっくりした糸繰り歌、勇壮な漁師歌など、仕事唄として発生した曲も多い。富山県には二百数十曲の民謡がある。古い神楽の様式を残す「こきりこ節」は、ただ一人の伝承者山崎しいさんからの採譜によって世に知られた。また、「むぎや節」は九州の「まだら節」が日本海と能登半島を経て伝わったと考えられる。◆「おわら節」、「むぎや節」、「こきりこ節」、「布施谷節」、「石かち唄」、「氷見網起し木遣り唄」、「長麦屋」、「岩瀬まだら唄」

２０００年の「公的介護保険」制度の施行に伴い、人と人がふれあう介護の現場にスポットを当てたドラマ。全２回。◆第２回「福祉の値段」。会社買収をもちかけた岸川志保（高岡早紀）の目的は、この街に大規模なケアタウンを建設することだった。野上直子（松坂慶子）の会社から、ヘルパーがいっせいに引き抜かれる。直子は自身がヘルパーになることを決意、秋には資格を取得する。しかし志保の会社には圧倒的な差をつけられ、さらにケアマネージャーの響克正（鈴木一真）の移籍を求められる。

毎年１０月２８日、鳥取県智頭町の虫井神社で行われる“花籠祭り”には、氏子によって美しい花籠が奉納される。その歴史は古く、雨乞いが起源とされているが、現在では無病息災、火災予防、そして五穀豊穣の祈願と感謝がこめられている。虫井神社に花籠を奉納する集落の一つ芦津地区では、今でも輪番制で祭事などを世話する頭屋に集まり、２メートルほどの竹ひごに色紙を巻きつけ“ヤナギ”（花）を作る。ヤナギは藁ヅトにさして伏せた籠の上に立て、籠を華やかな帯で飾る。祭り当日、選ばれた若者がこの花籠を担いで虫井神社に参拝し、奉納する。参拝後、社殿を回った氏子や参拝客は、籠からヤナギを抜き取って家に持ち帰り、屋根に投げ上げて火災除けとする。

謎と神秘に満ちた北大西洋に浮かぶアイスランドを、タレントの酒井美紀が訪ね、酪農家の家庭に滞在する。◆アイスランドは火山の国。世界で最も活発な火山活動は不思議な造形を大地に刻み、いたるところに温泉が沸き、間歇泉が吹き上げる。ヨーロッパ最大の氷河と、七色の虹かかかる瀑布。さらにこの国には、コロンブスより早くアメリカ大陸を発見した男がいた。その発見からちょうど１０００年にあたる２０００年、国をあげての盛大なお祝いが繰り広げられた。酒井の酪農体験と、サンタクロースそっくりのおじいちゃんとの交流を描く。