テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

videocam
ニュース映画

大毎ニュース 505 春山遭難にそなえて

番組ID
N01165
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
上映日
1961年03月29日(水)
時間(秒)
204
カテゴリ
社会
概要
北アルプス連峰は近年にない大雪に包まれて春山は雪崩の危険をはらんでいる。度重なる遭難に備えて、長野県西穂高岳に日本山岳会60人のアルピニスト達が登山技術の講習にやってきた。生徒2人に先生1人がパーティーを組み、アイゼンの履き方から歩き方まで登山技術の基礎訓練を手とり足とりで個人授業。今年は主に制動確保に重点をおいた。前進を阻まれて露営をしなければならない時の為にテントの経営も習い、又春山の講義も連日行われた。いよいよ迎えた登頂の日は氷点下17度、冷たい風が吹きまくり、行く手には白銀の壁がそそり立っている。遭難はいつどこで起るかわからない。万全の準備と登山技術が春山には特に必要、自然の厳しさは登山者への戒めである。

同じ年代の公開番組

大毎ニュース 502 お有難やありがたや

50年に一度の大遠忌ラッシュを迎える京都。東本願寺では親鸞聖人7百回忌を前に大修理が行なわれ、信者誘導にお坊さんが無線電話のトレーニング。負けてはならじと西本願寺は1万2千人を収容する特設スタンドを作り、信者のおいでを待っている。大法要の営まれる本堂の扉をはずして、全部見られますという仕組。皮算用を胸に手ぐすねひくのは仏具屋さん。漆塗りも猫の手も借りたい忙しさである。1961年3月1日は知恩院の法然上人750年大遠忌。華頂山はざっと5万人の善男善女で埋まり、名物レディーポリスも整理に一役買う。お坊さんは信者拡張のチャンスとばかり、先頭に立って庭儀と称する大デモンストレーション。婦人詠唱隊の大合唱がお山に轟く。ハモンド・オルガンに鐘、太鼓の鳴物入りで大法要が始まれば、入りきれない人々はお寺の有線テレビでどうぞ。本堂に至る回廊は数珠を手にした信者の数珠つなぎ。押し合いへし合い焼香台に近づけば唯一念に南無阿弥陀仏。しかし、ありがたやありがたやも後がつかえて、とどのつまりは札止め制限。一方旅館は千客万来、やっと一息ついたお客さん、ここでようやく安心立命を得たようである。


videocamニュース映画