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ニュース映画

毎日世界ニュース 421 癌にいどむ 現代の医学

番組ID
N00837
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
上映日
1959年09月02日(水)
時間(秒)
138
カテゴリ
科学・技術・産業
概要
不治の病といわれ、死に至る間際まで苦しみ抜く恐ろしい現代病・癌。これは顕微鏡でとらえた生きた癌細胞だが、今や死亡率第2位を占めて人類最後の敵といわれている。外科手術を助けて新しく登場したアイソトープは、その放射線の威力を発揮して治療をさらに一歩進めたとはいえ、完全なものではなく、癌になる理由は今もなおはっきりと判っていない。このため医師は早期発見に力を注ぐ、特に子宮癌など女性の癌は早く発見さえすれば、ほとんどが治せる。コルポスコープを使って疑わしい部分を摘出。病理室でそれを徹底的に検査し、肉片を固め薄く切り取って癌組織を発見する。さらに超音波を使って、もっとたやすく的確に癌組織をとらえる新しい方法が出来た。10メガサイクルの超音波は、ブラウン管に皮膚の下深く潜む癌組織を映し出し、癌の大きさやその位置を的確にとらえる。年間8万人の命を奪う癌。どんな治療方法よりもまず早期に発見することこそ、6分間に1人づつ死ぬ癌を追放するただ一つの道なのである。

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毎日世界ニュース 426 救援を待つ災害地

次第に明らかになっていく伊勢湾台風(台風15号)の被害状況。奈良県吉野郡川上村では山津波で54人が生き埋めとなり、救出作業は困難を極め土砂にのまれた人々の生命は、全く絶望視されている。伊勢神宮では樹齢8百年を超す神木が根こそぎに倒されて、復旧作業に初めて神域にクレーン車が入った。あれから一週間、依然泥海に孤立したままの中京地方では、ついに大切な土地家屋を捨てて、被災者たちが危険を冒して続々と舟や車で集団避難を開始。しかし、衰えを見せぬ濁流にもまれて、自衛隊の救出作業もなかなかはかどらず、空からは日米40機のヘリコプターが出動、人々は着のみ着のまま恐怖におののきながら避難所へ運ばれて行く。国道にも延々と避難者の列が続いている。一方、全国からの救援物資もようやく到着、地元高校生の勤労奉仕で災害地へ向けて食糧のピストン輸送が始まったが、救援物資を積んだ車が至る所で立ち往生。やっと届いた物資も、現地ではわずかに握り飯と、キャベツ1個に水1升の配給というわびしさだ。それでも久しぶりにありついた食料で僅かに生気を取り戻したが、ほっとする間も無くまたも無情の雨が降って、決壊した堤防からは再び海水が逆流、豊作の夢は無惨にも湖水に呑まれてしまった。更に、1週間にわたる長い汚水の中の生活に伝染病が至る所で発生。既に名古屋市内の病院は450名の赤痢患者で満員の有様。死者・行方不明合せて5千名を突破。学校の校庭にはまだ引取り手も無い死体が、野ざらしのまま冷たい雨に濡れている。やっと始まった仮堤防工事もはかどらず、水が引くまでには2、3ヵ月もかかりそうな現状だ。1959年10月3日、岸信介首相が名古屋に到着、翌4日には皇太子さまもお見えになって、空から水害地の惨状を視察した。史上空前の惨禍を受けた災害地は、泥海の中で今救援の手を待ちわびているのである。


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