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ラジオ番組

アートパレット特別企画 ニシムイ 絵筆に復興を託した男たち

番組ID
R22011
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放送日時
2016年05月31日(火)19:20~20:00
時間(分)
37
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
放送局
ラジオ沖縄(ROK)
製作者
ラジオ沖縄(ROK)
制作社
ラジオ沖縄(ROK)
出演者
ナレーション:小橋川結子
スタッフ
企画:小橋川結子、制作:小橋川結子、音楽:屋良美帆、編集:屋良美帆、監修:前川英之、取材:小橋川結子
概要
1945年、国内で唯一の地上戦となった沖縄では、戦前の豊かな芸術も歩みを止めるしかなかった。だが1949年、終戦直後で物資も乏しく貧しさに打ちひしがれていた沖縄で開催された美術展「第1回沖展」に、2日間で1万5千人が訪れた。なぜ多くの人が美術展に足を運んだのか、紐解いていく。◆戦後沖縄美術の始まりは「ニシムイ」だと言われている。ニシムイは那覇市首里にあった美術村で、戦火を逃れ、命を繋いだ芸術家が集い、お互いの暮らしを助け合いながらも制作活動を行っていた。彼らは米軍施政権下で葛藤しながらも絵筆を持ち続ける。ニシムイの画家たちは制作をすることで自らの人生を想い、沖縄の復興を願い、沖縄美術の再興、発展を願った。そんな彼らの思いこそが、第1回沖展に多くの人が足を運んだ理由だった。◆戦後70年、依然続く沖縄ブームの中で沖縄らしさが安易に語られる日常に向けて、アンチテーゼがニシムイの画家たちの生き方から見えてくる。
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