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ラジオ番組

関西発ラジオ深夜便 明日へのことば 震災20年を語り継ぐ〔1〕 あの日を知ることが出発点 水谷和郎

番組ID
R21765
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放送日時
2014年10月11日(土)04:05~04:59
時間(分)
36
ジャンル
adaptive_audio_micトーク・ワイドショーcinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
NHK
製作者
NHK
制作社
NHK、NHK大阪
出演者
聞き手:住田功一
スタッフ
制作統括:住田功一、制作:中村豊
概要
「阪神・淡路大震災20年を語り継ぐ」をテーマに全4回シリーズで送る。第1回は「あの日を知ることが出発点」。神戸百年記念病院の医師・水谷和郎さん(50歳)の話を聞く。◆水谷さんは震災当時、震源地に近い淡路島の洲本市にある兵庫県立淡路病院に勤務する若手の内科医だった。16万人が暮らす島の災害拠点病院で、震災の日の朝は当直勤務だった。直下型地震の激しい揺れに見舞われたが、島の南部にあった病院は水道や電気が止まることはなく、救急医療の機能は保たれた。一方、島の北部の激震地からは多くのけが人が殺到し、救急外来は大きな混乱に陥った。水谷さんは、病院関係者が偶然撮影していた記録ビデオをもとに、当時の体験を医療関係者らに追体験してもらい、自分ならどう動くかを考え、次の災害に備える力となるように伝える活動を続けている。

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