テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

謡が降る街・金沢で 伝える伝統芸能・素囃子

番組ID
R21335
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2014年05月31日(土)12:10~12:40
時間(分)
29
ジャンル
music_note
音楽
放送局
北陸放送(MRO)
製作者
北陸放送(MRO)
制作社
北陸放送(MRO)
出演者
スタッフ
演出:高森麻衣、ディレクター:高森麻衣、プロデューサー:乙村紳一、技術:山崎正敬
概要
金沢素囃子は、大正初期の頃から金沢市のひがし、にし、主計の三つの茶屋街を中心に伝わってきた。素囃子とは舞踊からお囃子が独立したもので、三味線、笛、太鼓などの和楽器のオーケストラである。金沢素囃子は金沢の人々の生活に根付いて伝えられてきたが、今では一般の人には耳なじみがないものとなり、後継者不足が問題になってきている。ひがし茶屋街では、明治から代々金沢素囃子を受け継いできた杵屋喜三以満さんが中心となって、芸妓や弟子に稽古をつけている。そして喜三以満さんの娘、望月太満衛さんも、若き邦楽家として金沢素囃子を受け継ぐ決意をした。次世代に残すために金沢素囃子子ども塾で子ども達に演奏を教えたり、自らも新しい邦楽の形を探求して洋楽器との共演など様々な音楽イベントに参加したりしている。

同じ年代の公開番組

YBCラジオスペシャル 花は咲けども ある農村フォークグループの40年

山形県長井市のフォークグループ「影法師」は、結成40年の“おやじ”4人組。メンバーの二人は専業農家で、地方、農業の現場から社会を風刺する歌を紡ぎ出してきた。代表作「白河以北一山百文」では「原発みたいな危ないものは 全て東北に押し付けて 浮かれて暮らすのは東京の人だけ(標準語訳)」と歌った。それから20年後、福島第一原発の事故が起きた。メンバーは心配が現実になったことにおののき、自分達の非力を悔やんだ。そして2年後、「花は咲けども」を発表した。震災復興支援ソング「花は咲く」へのアンチテーゼだ。「国や財界は原発事故を早急に幕引きしたいのでは」と感じた彼らは、この曲を歌いながら、事故を風化させてはならないと訴える。「花は咲けども 春をよろこぶ人はなし 毒を吐き出す土の上 うらめし、くやしと 花は散る」。直接的な被害を受けていない者が福島の被災者の心情を歌っていいのか、という後ろめたさや葛藤があった。しかし、「東北で誰かがものを言わない限り、福島は完全に見えなくされてしまう」。福島の避難区域に今年も桜は咲いたが、愛でる人の姿はない。影法師は、この曲を多くのミュージシャンと歌い広めていくプロジェクトを始めた。影法師の歌を通して“東北と中央の理不尽な関係”を浮き彫りにし、「花は咲けども」に込めた思いを伝える。


music_note音楽cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組