１８８５年（明治１８）の磐梯山噴火を題材にした井上靖の短編小説「小磐梯」をラジオドラマ化。激震下の山を背景に人間の生命力を描く。ラジオ第１と第２による立体（ステレオ）放送。脚色：須藤出穂、音楽：林光。演奏：オルケストル’６２、民謡：藤本秀夫社中、御囃子：玉藻会。出演：小山田宗徳、若宮忠三郎、香川京子、金内吉男ほか。

安藤鶴夫の「寄席紳士録」を自身の構成・演出でラジオに再現する。第６夜は、入船亭扇橋の子に生まれ、幼い頃から芸になじんで育ち、得意の三味線と唄で人気のあった都々逸坊扇歌の哀しい晩年。出演：フランキー堺。

小児ガンにおかされたわが子の診察と手術に疑問をもち、病院とは異なる方針の治療法を試みようとする父親の姿と愛情を描く。作：椎名隆二、音楽：宇野誠一郎。出演：伴淳三郎、永井智雄、村上冬樹ほか。

安藤鶴夫の「寄席紳士録」を自身の構成・演出でラジオに再現する。第４夜は、死んだ自分の女房をまつったお宮をつくり、金をとって蝋燭をあげさせたという春風亭梅枝の奇行。出演：フランキー堺。

島原・天草地方のかくれキリシタンにヒントを得て、人間の求めている「はらいそう（パラダイス）」を民話風に描く。ラジオ第１と第２による立体（ステレオ）放送。作：福田善之、音楽：林光。出演：山本安英、露口茂、加藤武ほか。

東海地方に古くから伝わる代表的な三つの祭りをとりあげ、小編成の管弦楽曲に作曲した「花祭り」「尾鷲節」「金蔵獅子」を紹介する。指揮：石丸寛、演奏：新室内楽団。

サラリーマン家庭の日常をほのぼのとしたタッチで描く連続ドラマ。“七色の声”を持つといわれた中村メイコが、一人三役をこなした。脚本：高垣葵、音楽：神津善行。

「経済的な理由で遠足に行けない子がいるが、どうしたらいいのか」という内容の放送劇のあと、スタジオの小学生が討論する。