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ニュース映画

毎日世界ニュース 375 岐路に立つ日本

番組ID
N00655
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上映日
1958年10月22日(水)
時間(秒)
338
カテゴリ
社会
概要
北海道苫小牧の王子製紙の争議は、労働組合を真っ二つに分裂させ、厳しい対立の中で無期限ストを既に3ヵ月以上も続けている。東京では、共同製本のストライキに、会社側は暴力団を雇入れて工場に入れるという戦前を思わせるような事態が起きている。昭和の初め、暗黒時代のメーデーを写したフィルムには、参加者を片っ端から身体検査をしたり、騎馬に乗って弾圧する警官の姿が記録されている。そして、いままた姿を現わした警官職務法(警察官職務執行法)改正案は、国民の間に再び不安の波を掻立てようとしている。そのため、1958年10月14日の国会は、社会党と自民党が激突して大混乱。行き詰まった国会審議は、議長斡旋でひとまず軌道に乗ったが、17日開かれた本会議に社会党が提出した撤回要求決議案は、少数で否決となった。この折、傍聴席から改正案即時実施のビラを撒いて暴れる右翼も飛び出し、国会の内外に一部の右翼の動きが目立つ時勢となった。こうした時期に、岸信介首相が外国人記者に語った内容が内外に大きな波紋を巻き起こした。折から北海道では、自衛隊始まって以来の大演習が行われ、戦争を放棄した憲法9条の改廃が、日本の運命を左右する天目山ともいうべきであろう。自衛隊のジェット基地となる茨城県小川町の百里ヶ原では、基地賛成派が、基地反対派の先頭に立つ山西きよ町長のリコール運動を進めている。苦境に立って、説得に駆けめぐっている山西さんの表情は、そのまま、岐路に立つ今日の日本の表情につながっているのである。

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1958年9月26日、観測史上最大といわれた台風22号は、風速25mを超える暴風雨を伴って関東南部に上陸した。この台風は各地に予想外の出水をもたらし、特に東京都内では、気象庁始まって以来の400ミリという降雨量を記録、都内各所に崖崩れが起こり、多くの人命が失われた。皇居の石垣も赤土の地肌を見せるなど大きな被害を被った。また、鶴見川の氾濫で東海道線が不通になり、国鉄のダイヤも未曾有の混乱をきたした。この台風のさなか伊豆半島を流れる狩野川は10ヵ所にわたって決壊、流域10ヵ町村は濁流に呑まれ、伊豆の湯の町は一夜のうちに廃虚と化し、河口の大場町は見渡すかぎり流失家屋の残骸で埋まっている。死者行方不明は千三百人を超え、昨年夏の九州諫早を上回る惨事とみられている。交通の途絶えた現地には、ヘリコプターによって救援物資が届けられ、わずかながらも復旧の希望が取り戻された。山間に閉じ込められていた湯治客も、ようやく帰れる目鼻がついたが、このたびの台風による全国の被害は、罹災者およそ53万、田畑の冠水7万2千町歩(約71405ヘクタール)、速やかな復興が切に望まれる。


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