ニュース映画
毎日世界ニュース 372 関東・伊豆に豪雨禍 台風22号
番組ID
N00644
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上映日
1958年10月01日(水)
時間(秒)
229
カテゴリ
社会
概要
1958年9月26日、観測史上最大といわれた台風22号は、風速25mを超える暴風雨を伴って関東南部に上陸した。この台風は各地に予想外の出水をもたらし、特に東京都内では、気象庁始まって以来の400ミリという降雨量を記録、都内各所に崖崩れが起こり、多くの人命が失われた。皇居の石垣も赤土の地肌を見せるなど大きな被害を被った。また、鶴見川の氾濫で東海道線が不通になり、国鉄のダイヤも未曾有の混乱をきたした。この台風のさなか伊豆半島を流れる狩野川は10ヵ所にわたって決壊、流域10ヵ町村は濁流に呑まれ、伊豆の湯の町は一夜のうちに廃虚と化し、河口の大場町は見渡すかぎり流失家屋の残骸で埋まっている。死者行方不明は千三百人を超え、昨年夏の九州諫早を上回る惨事とみられている。交通の途絶えた現地には、ヘリコプターによって救援物資が届けられ、わずかながらも復旧の希望が取り戻された。山間に閉じ込められていた湯治客も、ようやく帰れる目鼻がついたが、このたびの台風による全国の被害は、罹災者およそ53万、田畑の冠水7万2千町歩(約71405ヘクタール)、速やかな復興が切に望まれる。