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ニュース映画

毎日世界ニュース 362 嵐を呼ぶ中東

番組ID
N00604
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上映日
1958年07月23日(水)
時間(秒)
167
カテゴリ
国際情勢・海外
概要
中東のイラクに1958年7月14日クーデターが起り、ファイサル国王ら親西欧派が粛正されて、共和制政権が樹立された。この結果、アラブ連邦王国が崩壊して、ヨルダンのフセイン国王の地位も危ぶまれる状態に陥ったが、一方、去る2月(1日)アラブ民族の独立と統一を旗印に誕生したアラブ連合共和国の立場は、一層強化されるに至った。世界の石油埋蔵量の70%を占める中東。イラクの民族革命によって、この石油利権に脅威を感じたアメリカは、15日遂に第6艦隊の援護の下、核兵器で武装した軍隊を内乱中のレバノンに出動させ、イギリスもまた、空挺部隊をヨルダンに降下させた。これに対して、アラブ諸国の激しい抗議がつづいており、ソ連の出方が特に注目されている。この危機に際して、国連で討議が行われているが、一刻も早く平和的解決に向かうよう、各国の真剣な努力が喚起されている。

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毎日世界ニュース 384 回顧 1958年

風薫る1958年5月。参加20ヵ国、1700余名のアジアの若人を集めて、第3回アジア競技大会が開かれた。6月には岸信介、佐藤栄作兄弟内閣が成立。長崎での中共(中華人民共和国)国旗引降し事件に端を発し、日中友好の絆は断ち切られてしまった。8月、中共軍の金門島砲撃は日増しに激しさを加え、アジアの平和に暗い影を投げかけた。中東ではアラブ連合共和国が誕生、フランス領アルジェリアでは居留民が暴動を引き起こし、ドゴール将軍の出馬となった。イラクに上がったクーデターの火の手は、アメリカ、イギリス両国の出兵となり、民族独立の嵐と、これをめぐる東西両陣営の対立は世界の注目を浴びた。8月半ば、誘導弾エリコン荷揚げはとんだ騒動となった。1958年はまた警察官の在り方がいろいろと話題を呼んだ年であった。暴力追放で大いに面目を保った反面、本州製紙汚水事件など暴行事件が目立った。勤務評定の実施にあくまで強気の文部省は、先生たちをストライキにまで追い詰め、子供たちも保護者たちも、この一年、この争いに巻き込まれてしまった。お巡りさんのものものしい護衛つきで開かれた肩透かし道徳講習会も、激しい反対を受けた。特に、奈良では会場に泊り込みの校長先生にデモ隊が押し寄せたり、糧道を絶ったり大変な講習会であった。こうした情勢の中で国会にまかり出た警官職務法(警察官職務執行法)は、盛り上がった世論の前に自滅の途を辿った。政府自民党は、議会史上例の無い抜打ち本会議を強行、軌道を踏み外した国会は開店休業の状態となった。そのトバッチリを受けて、台風22号の犠牲となった水害地伊豆は、未だ復興の目安もつかない。1958年11月22日、岸信介、鈴木茂三郎両党首の会談でようやく国会正常化へ踏み出した。一方、ユニオンショップ制をめぐって長期化した北海道の王子製紙ストも、145日ぶりに解決し、師走の苫小牧の町に久しぶりに明るい笑顔が蘇った。そして秋晴れの11月27日、国民待望の皇太子さまの御婚約が発表された。テニスで結ばれたお二人だけに、ぴったり息の合った幸福な家庭を築かれることであろう。しかし、あまりにも問題の多かった1958年。今、明るい夢と、希望をかけて新しい年を迎えようとしている。


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