テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

videocam
ニュース映画

毎日世界ニュース 277 政局新段階へ

番組ID
N00223
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
上映日
1956年12月12日(水)
時間(秒)
225
カテゴリ
政治・経済
概要
1956年12月5日、日ソ共同宣言は参議院本会議に上程され、3票の反対投票はあったが可決、ここに日ソ国交は11年ぶり回復することになった。しかし、スト規制法の通過を狙う政府与党は会期の延長を計り、これに反対する社会党と夜通しもみ合った。6日の衆議院議院運営委員会で強引に押し切った上、益谷秀次衆議院議長は、議員の護衛つきでシャニムニ本会議場に飛び込み、わずか1分間の早業、社会党議員があっけにとられる間に、自由民主党議員だけで7日間の会期延長を議決してしまった。スト規制法の採決が行われる参議院の本会議では、社会党の必死の引き延ばし戦術も効なく、結局同法案の存続は決定された。重要法案の通過をみて、政局の焦点は、自民党の後任総裁に絞られて来た。岸信介幹事長、石橋湛山通産大臣、石井光次郎総務会長それぞれ自信ありげな表情である。総裁選挙戦はまさに最後の追い込みである。鳩山一郎の引退とともに、政界は新たな局面を繰り広げようとしている。

同じ年代の公開番組

毎日世界ニュース 249 日ソ復交をめぐって 河野農相帰国

日ソ漁業交渉の河野一郎農相は、1956年5月26日、およそ1万の人が出迎える羽田空港に帰った。手に手に日の丸の旗をかざし、のぼりを立てる歓迎に応えてご満悦だ。直ちに車を連ねて外務省へ重光葵外相を訪問、さらに鳩山一郎邸を訪ね、首相に帰国の報告を行った。越えて29日、衆院本会議において報告を行ったが、交渉経緯、暫定取決め内容などについて野党から鋭い追及を受けている。これより先の24日、吉田茂前首相ら外交界の長老は東京会館に集まり、日ソ国交回復問題について、日本側の主張は軽々に譲るべきではないと意見の交換を行なった。25日には北村徳太郎訪ソ議員団の主催で、ドムニツキー、チフビンスキー(新任)両氏の歓送迎会が開かれた。また、在ソ留守家族代表や漁民代表約2000人は、28日東京に集まり日ソ国交回復の促進を訴えた。一方、韓国に抑留された肉親を早く返してほしいと、西日本水産基地の留守家族は東京に代表を送って、李(承晩)ラインの即時撤廃、強力な外交で漁民を救えと訴えている。◆【李承晩ライン】昭和27年(1952年)1月19日、韓国の李承晩大統領が海洋主権宣言を出して、一方的に設定した水域境界線。域内に入る日本漁船を捕らえ、漁民を抑留した。


videocamニュース映画