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テレビ番組

だんだん坂こえて

番組ID
213735
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放送日時
2003年05月31日(土)13:00~13:54
時間(分)
48
ジャンル
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ドキュメンタリー
放送局
長崎放送(NBC)
製作者
長崎放送(NBC)
制作社
長崎放送(NBC)
出演者
ナレーション:林田繁和
スタッフ
タイトル:蒲地裕、MA:大久保治、撮影:中島三博、編集:中島三博、撮影助手:高比良帰文、ディレクター:城代奈美、プロデューサー:大野陽一郎
概要
坂の町・長崎。ノスタルジーを求めて来る観光客にとっては魅力的な町も、そこに住む人にとっては様々な問題を抱えている。地元の人から「地獄坂」と呼ばれる長い階段の上に住む吉弘スミエさん(78歳)は、毎日、買い物帰りに170段の階段を上る。40年以上続いていたこの日常も、長崎市が設置した巨大な斜行エレベーターの開通で一変。買い物の帰り道はわずか1分の道のりになった。階段のせいで年に2、3度しか外出できないお年寄り、引っ越したいが斜面地の家は売れる見込みがなく、諦めざる得ない老夫婦など、坂に暮らす住民はそれぞれ問題を抱えている。一方で、介護サービスのスタッフ達は、毎日お年寄り達を車イスごと抱えて長い階段を上ったり下ったり。そうしないと病院にさえ通うことができない。老朽化する家々、高齢化、人口の減少、崩壊していくコミュニティー。そんな中、坂の町を生き返らそうとする取り組みも少しずつ進んでいる。坂の町の今を見つめた。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第51回教養番組優秀)

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千葉県の安食駅では、午前3時から朝市が開き、九十九里から運ばれた冷凍ものの魚介類が並ぶ。農家の女性らは自らが栽培した農作物にこれらの魚介類を加え、東京まで行商に出るのである。安食駅からは今も20人近い女性が行商に向かう。その中の一人、武田さん(80歳)は行商を50年続けている。かつて行商は農家に貴重な現金収入をもたらしていたが、武田さんが行商へ行く理由はそれだけではなく、亡くなった夫との確執があったという。自分の体重以上の荷物を背負い、電車に乗り込む武田さん。電車内では商品の種類を増やすため、顔なじみと物々交換を行う。やがて東京に近づくにつれ、通勤・通学の客が増えてくる。中には苦情の声もあるが、人情に支えられながら行商を続けている。武田さんは同居している息子夫婦が起きる前に出かけ、昼頃誰もいない家に帰ってくる。しかし、一人娘であったがために、夢を捨て、家督を守らなくてはなかった武田さんにとって、自由な時間を謳歌できる今は幸せだった。隠居を進める人もいるが、武田さんは今日も重い荷物を持って行商を続けている。


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