日本の第一線で活躍し、海外にも知られている若手を中心とした芸術家を取り上げ、その心と作品を鋭くえぐり出す人間ドキュメント・シリーズの第二弾。全１３回。◆第２回は、狂言師・野村万作氏にスポットを当てる。

１９３３年（昭８）に文部省が製作した記録フィルム「隅田川」を見ながら、当時の水上生活や水上小学校、川や船を利用した労働や職業などを語る。首都を流れる隅田川が担っていた役割や、水上公易の推移を地図を使ってくわしく説明する。

敗戦直後の混乱期に生まれ、日本の社会に受け入れられずに次々と捨てられた混血児たち。澤田美喜さんが「エリザベス・サンダース・ホーム」を設立し、彼らの世話を始めて３０年になる。その間にホームを巣立った子供たちは１６００人、うち半数は海外へ渡った。番組では、衛星生中継によって国内外のホーム出身者が久々に対面し、胸の内を明かすとともに、彼らが辿ったドラマチックな半生を紹介する。日本テレビ開局２５年記念特別番組。

テレビ開局２５年を記念して「危機にひんしている地球を救うには、一人ひとりの人間がその事実を知り、連帯愛を持つことが第一」という観点から、「愛は地球を救う」をテーマにテレビの持つ情報機能をフルに生かし、全国２９のテレビ局を結んで構成される世界初の２４時間チャリティー番組。（翌日２０時までの２４時間放送）◆この年は「寝たきり老人に巡回お風呂カーを」「身障児に電動の車椅子、リフト付きスクールバスを」贈呈することを目標として、視聴者にチャリティへの参加を訴える。パーソナリティは萩本欽一と大竹しのぶ。

上海のごく普通の市民が暮らす、張家宅居住区にカメラを据え、庶民の素顔、人情、考え方をとらえた記録。◆この街の朝は早い。人々は四時半に起きて、市場へ朝食の材料を買いに出かける。一人のおばあさんをつかまえて、収入や生計について問いかける。細い路地裏をまわって一軒一軒の家を訪ね、どんな食事をしているのか、どんな部屋に住んでいるのか見せてもらう。この日引っ越してきた新婚家庭の結婚披露パーティでは、「これまでは新聞報道をオウム返しにしてきたが、これからは自分の理想と信念で話す」と教師が語り、中国の体制の変化を思わせる。

わらべ歌のメロディーは、ピンクレディーのヒット曲につながっている―。このような仮説の元、日本の詩情と現代に生きる日本音楽の流れを探った音楽ドキュメンタリー。全１３回。◆最終回は、これからの日本音楽の姿に思いをはせる。【番組内に登場する地名、人名、役職名、引用資料等は制作当時のものです。現在とは異なっている場合があります】

討ち入りでは吉良側に死者１６人、赤穂浪士側には死者はなかった。戦いは完全なワンサイド。が、巷間有名なこの赤穂浪士討ち入りの模様は、実は後世の脚色で事実とはかなり違っている。史料をもとに“実説・討ち入り”を紹介。また、上杉家は早くから吉良への援助の手を引いていたほか、幕府も意図をもって討ち入りを黙認していたという新・真説も提示する。

小型ヨットで太平洋横断を成し遂げた内海さん一家４人の航海と教育観を描く。◆静岡県清水市内で電器店を営んでいた内海勝利さんは、趣味でヨットを楽しんでいたが、ある日店をたたみ、家族４人、小さなヨットで太平洋横断の航海に出発した。体験を伴わず頭で知るだけの教育環境にかねがね大きな疑問を感じていた内海さんは、周囲の「無謀な計画。何のために」という強い反対を押し切り、妻と小学生の息子２人を連れて清水港を出港してサンフランシスコを目指す。番組は、親子４人の６８日間の過酷な航海を通して、家族と教育のあり方を考える。