病気で視力を失っていくカメラマンの青年と、彼を愛し支えていこうとする研修医の女性のラブストーリーを、東京と長崎の喧騒と情緒を対照的な背景にして描く。原作はさだまさしの短編小説「解夏（げげ）」。（２００４年４月１９日～６月２８日放送、全１１回）◆最終話「最後に見せてあげたいもの 」。過労で倒れた四季（菅野美穂）が退院したが、明るくふるまう姿は却って周囲を気遣わせる。一方、四季と別れて長崎に帰った俊介（藤木直人）は、彼女を忘れられずに苦しんでいた。

１年半まえから学校に行けなくなった、小学６年の女児。長期取材でその心の動きを追う。◆彼女は県の適応指導教室に通う傍ら、市内のデイサービス施設でボランティアをしている。ある施設に出かけたとき、フリースクール出身の介護福祉師に出会い、自分も介護福祉師になりたいと勉強を始めた。やがて母親と大喧嘩をしたのをきっかけに、学校に行けるようになった。卒業式と中学校の入学式にも出席できた。喧嘩の日から、母親に甘えることができるようになったのが大きな変化。しかし、入学から２週間たって訪ねてみると、彼女は教室にはいなかった。

日本三名山のひとつ白山の大自然の魅力を、「かつ先生」こと尾張勝也さんが地元の子どもたちと一緒に理科の視点から伝えるシリーズ。（２００４年４月１７日開始）◆白山スーパー林道の手前を尾添川の支流、中ノ川に沿って登っていくと、岩間温泉がある。この宿からさらに進むこと６キロ、大きな岩から湯気が出ている。噴泉塔だ。「岩間の噴泉塔群」は、噴き出す温泉の成分が固まって出来上がった、石灰質のふしぎな突起物。鍾乳洞の天井にできる逆の形をしている。場所によって誤差はあるが、中には８０℃を超える熱湯を噴き出すものもある。この噴泉塔、日本では４か所にしかなく、国の特別天然記念物に指定されているが、白山ろくには岩間ともう１か所、噴泉塔が群生しているところがある。◆白山スーパー林道の側にある「親谷の湯」。日本の滝１００選の姥ヶ滝の目の前にある天然露天風呂。この「親谷の湯」からさらに奥へ進むと、勢い良く噴き出す噴泉塔がある。かつ先生と子供たちが川のすぐ側の石をほじくってみると、底からお湯がジワジワとにじみ出してくる。はしゃぎながら触ってみる子供たち。岩の間から噴き出すお湯は予想以上に熱く、温度を測ったかつ先生の手は真っ赤に…。

モトクロスの練習中に脊髄を損傷して下肢不随となった男性が、チェアスキーと出会ってパラリンピック出場を目指す姿を、チェアスキーの迫力ある映像とともに描く。◆モトクロスＡ級ライセンス保持者だった横澤さんは、ある日練習コースでの事故で脊髄を損傷する。失意の中、目にした長野パラリンピックのチェアスキー（１本のスキーの上にセットされたイスに乗って雪斜面を滑走する）競技に惹きつけられ、驚異的なリハビリに挑んだ。２００６年のトリノパラリンピック大会出場を目指し、本格的なトレーニングを開始。出場権獲得のために数々の大会に出場する。

公共事業のありかたを検証する「かたちとゆくえ」シリーズの第２弾。「湯水のように」という慣用句があるほど安価なものの代表格である“水”。しかしその供給には、巨大な税金が投入されている。完成間近な日本最大規模のダム・徳山ダムにそれを探る。◆あと１年半でダム本体が完成するという時になって、その存在理由が問い直されている。相次ぐ水利権返上に象徴される「水余り」の現状で本当にダムは必要なのか。さらに増額された建設費用は、最終的に誰が負担することになるのか。運用開始から１０年がたった長良川河口堰も取材。借金返済に苦しむ三重県と水道料金値上げを繰り返す津市の現状を紹介する。

ある日突然事故で命を落とした平凡な主婦が、その場に居合わせた女子高生の体を借りて、７日間だけ生き返ることに。生前気付くことのできなかった家族との絆を見つめ直すハートフルドラマ。原作：大島弓子、脚本：浅野妙子。（２００４年１月５日～２月５日放送、全２０回）◆第１週「オバサンは女子高生 」（第１回）。家事に明け暮れる平凡な主婦・久留竜子（泉ピン子）はある日、高校生・天城秋日子（宮崎あおい）と道ですれ違う時、トラックにひかれて死亡する。天界で神の使い（京本政樹）は気を失っただけの秋日子には地上に戻るように告げるが、竜子には死を告げる。竜子は、やりきれなさと怒りが胸にせりあがってきて、そこに居合わせた秋日子に「お願い、私と代わって」と強引に腕を取り、頼み込む。

民謡の宝庫・東北地方を中心に、各地の民謡を紹介する本格的民謡番組。（１９７３年２月３日放送開始）◆秋田県の県立高校由利高校にはめずらしい民謡部がある。この民謡部が秋田県高校文化連盟の国際交流事業として韓国に派遣された。韓国の高校生との交流ホームステイなどを取材。スタジオでも唄と踊りを披露してもらう。曲目は「秋田おばこ節」「秋田大黒舞」。

ここ数年頻発している高速道路でのトラックによる追突事故。東名阪で起きた追突炎上事故を中心に検証し、その背景を探る。◆原因として多いのは過労からくる居眠り運転。その背景には、規制緩和や物流システムの変貌などによる競争の激化があった。