東海３県を中心に、昭和３０年代から平成初期の世相を振り返るミニ番組シリーズ◆名古屋市を走るワンマンカー（最後のボンネット型）／車内アナウンスのテープレコーダー化

４５年間大企業の下請けで電気工事を続け、いま悪性胸膜中皮腫で余命３ヶ月を宣告された６９歳の男性。アスベスト新法の制定に向けて国は動き出しているが、下請け業者や自営業者の多くには最低限の労災補償が下りるのみという。被害者の平等な救済には何が必要なのか。◆安価で耐熱性・耐火性・耐摩擦性・耐薬品性に優れ、戦後の高度発展期の建築に多用されたアスベスト。建築現場では、下請けの職人たちがマスクもせず手でかき分けて工事に取り組んでいた。環境省によれば２０１０年までに、アスベストに起因する健康被害で１万５千人が死亡するという。

豪華な衣装をまとって歌い、観客を夢の世界に誘ったシャンソン歌手・越路吹雪。女優としても活躍し、様々な賞を総なめにした。しかしその華やかな舞台の裏には、いくつもの苦難が隠されていた。マネージャーとして彼女を支え続けた、作詞家の岩谷時子が著した「愛と悲しみのルフラン」を基に、越路吹雪の愛と苦悩の生涯を描く。出演は天海祐希、松下由樹ほか。◆３夜連続特別ドラマ・女の一代記シリーズの第２夜。金曜エンタテイメント特別企画。

ルームシェアで同じマンションに暮らすことになった３０代の女と男。ひとりになりたい。でも、ひとりぼっちはいや。恋人でもなく友人ともいえない他人同士が、ひとつ屋根の下でそれぞれの事情を抱えながら必死で生きていく姿を魅力的に描くシチュエーションコメディー。（２００５年１月１０日～２月１７日放送、全２４回）◆第１週「最悪のシェアメイト」（第１回）。宇佐美うさ子（中島知子）は一人息子の太郎（武井証）を抱えるバツイチの母。東京で自立し、第二の人生を始めようと、母（大空眞弓）に太郎を預けて長野県馬籠の実家を飛び出した。管理栄養士として都内のスポーツクラブで職を得たうさ子は住居探しに四苦八苦した末、他人と同居するルームシェア募集に飛びつく。イラストレーターの杉田修平（佐々木蔵之介）のマンションを３人でシェアすることになったのだが…。

演歌歌手やマジシャンなどを招いてトークやパフォーマンスを送る、毎週金曜日のランチタイム番組。◆第１回は五木ひろしをゲストに迎え、ポリシーである「挑戦と継承」をテーマにしたトークと歌を披露する。

離れて暮らしていた祖父と、突然二人暮らしすることになった中学３年生のアキオ。戸惑いながらも、祖父や地域の人々とふれあううちに、今まで意識しなかったさまざまな想いに気づいていく。平成１７年度（第６０回記念）文化庁芸術祭参加作品。◆祖母が急死し、一人暮らしになってしまった祖父。５年ぶりに訪れた父の実家で、心配はするものの互いの事情で結論を出せない父や叔父叔母たちの様子をイライラしながら見守るうち、アキオは「自分が残る」と言い出してしまう。正義感から出た言葉とはいえ何ができるわけでもなく、不慣れな暮らしに後悔し始めるアキオだったが、数年ぶりにあった幼友達との再会などを経て少しずつ変化していく。

終戦から６０年経つ沖縄に１５年間通い、遺骨収集を続ける北海道在住の井上夫妻の姿を通し、６０年前の沖縄戦の現実に触れる。◆北海道で農業ひとすじに明け暮れてきた二人の人生が大きく変わったのは１６年前。農業の跡を継ぐ息子を事故で亡くし、畑を売り払って農業をやめた。１年後、以前から誘われていた沖縄戦没者慰霊団に参加し、戦場のあとを巡って野ざらしになっている遺骨に衝撃を受けた。それ以来、冬の１ヶ月半アパートを借り、戦時中に兵士や住民が身を潜めていた地下壕に入って地中に埋もれた数多くの遺骨を掘り起こし続けている。◆１５年通ううちに、沖縄にも友達や知り合いが増えた。壕に入る時は、沖縄で遺骨や遺品の収拾を続けている国吉さんが同行する。遺骨が出なくなったら止めようと思って続けてきた１５年、しかし年老いた体に危険な壕での長時間の作業は厳しい。両親を気遣う長男に、今年が最後と言って出てきた。

ごく微量の化学物質に接触するだけで身体に不調をきたす「化学物質過敏症」。自宅に暮らすことさえできなくなり、人里離れた山奥でテント暮らしを余儀なくされた夫妻の生活ぶりを通して、この病の現状を訴える。◆およそ５万種以上の化学物質が流通しているといわれる現在、日常生活を化学物質と切り離すことは不可能に近い。紫外線を避けるために深く被った帽子とサングラス、二重の活性炭入りマスクをかけた姿からは素顔をうかがうことさえできない。