太平洋に面した漁村、宮城県仙台市荒浜地区。春から夏にかけて南東から吹く風“イナサ”が吹くと大漁になるという言い伝えがあり、集落の人は「情けのイナサ」と呼ぶ。一方、北東から吹く冷たい風“コチ”は稲に冷害をもたらし、海を荒らす。秋から冬は“ナライ”、陸から海に向って乾いた西風が吹き、稲を程よく乾かす。風を待ち、風を読んで暮らす人々の一年を追う。

ＳＢＣライブラリー保存の映像により、昭和３０年代からの信州の歴史、人々の暮しぶりを伝える。

毎年５月、青森県北津軽の金木町で開かれる「津軽三味線全国大会」。その優勝者に与えられる栄誉は“仁太坊（にたぼう）賞”という。津軽三味線の始祖とされる仁太坊の人物像と、津軽三味線の歴史を、関係者の証言と津軽三味線の音色と魅力をつづり合わせて描く。◆作家にして「三味線全国大会」の審査委員長を長く務めている大條和雄さんは、津軽三味線のルーツを訪ね歩いた末に仁太坊を探り当てた。仁太坊は盲目の三味線弾きで、士農工商のいずれにも属さない賎民として卑しめられながらも、津軽三味線の名手として名を残したという。

瓜生岩子は日本の社会・児童福祉の先駆者として一生をボランティアに捧げた女性。文政１２年（１８２９年）現在の喜多方市に生まれた。◆戊辰戦争の時には、大八車にたくさんの衣類や薬を積み込んで喜多方から戦場へと駆けつけ、敵味方の区別無くけが人の介護や被災者の救済に走り回った。この時の活躍をみて、人々は岩子を「日本のナイチンゲール」と呼んだ。岩子の献身的な活動は会津に留まらず福島や東京まで及び、その功績を評価されて、女性としては初めての藍綬褒章を受けた。◆番組では瓜生岩子の足跡をたどるとともに、その精神が現在にも繋がっていることを検証する。

日本百景のひとつ、能登九十九湾。日本海といえば荒波の印象が強いが、九十九湾、能登町内浦は大小の入江が重なり合うリアス式海岸で波も穏やか。緑の岬と青い海、海を渡る船が曳く白い波のコントラストが人を魅了する。美しい初夏の風景の中を旅し、そこで暮らす人々の営みとともに紹介する。

地球に散在する大いなる力を秘めた古代の秘宝プレシャスを悪の組織ネガティブシンジケートから保護するため、民間組織サージェス財団は精鋭部隊、轟轟戦隊ボウケンジャーを結成した。５人の若き冒険者の挑戦が始まる。スーパー戦隊シリーズ第３０作。（２００６年２月１９日～２００７年２月１１日放送、全４９回）◆第１回。地球に点在する古代の秘宝プレシャスを保護、管理するため、明石暁（高橋光臣）、西堀さくら（末永遥）、最上蒼太（三上真史）、間宮菜月（中村知世）、伊能真墨（齋藤ヤスカ）ら５人で結成された轟轟戦隊ボウケンジャー。今回のミッションの目的は「ゴードムの心臓」と呼ばれる超科学システム。これを使うことで海水からエネルギーを取り出すことができるという。ボウケンジャーの５人は「ゴードムの心臓」を目指して、海底に沈むゴードムの遺跡へと向かっていた。

海上保安官の西村淳さんは元・南極越冬隊の料理人。その経験から各メディアでアイデアレシピを披露し、「南極料理人」と呼ばれている。２００６年春、西村さんは海上保安学校の練習船「みうら」の教官となった。異色の教官・南極料理人は、未来の“海猿”となる若者たちをどのように導いていくのか。海の上の教室に追う。

創部２０年、「留学生と女子学生だけの相撲部」と注目され、実話をもとに映画まで製作された広島大学相撲部。「日本文化を知りたい」と練習に励む留学生たちと、部を創設した卒業生でもある監督に密着取材した青春ドキュメント。◆若貴人気の影響で一時は最高９人を数えた部員も、２００１年にはゼロの危機。女子大で美術を教えている監督が、部員を勧誘しようと作った芸術的なポストカードにひかれてきたのは留学生たちだった。