野生動物の生態や人間との関わりを描いた椋鳩十の動物文学を、詩情あふれる絵にあわせて読み聞かせる番組。◆今回は、少年の手で育てられたヒバリの物語の第５回。（全８回）

広島には世界遺産が二つある。厳島神社と原爆ドームである。◆太田川の河畔にたたずむ原爆ドームを前にして、「悲しくも絵になる風景」と榎木はつぶやく。原爆以前の“美しかったであろう”姿に思いを寄せる。◆原爆犠牲者の碑に花束を捧げた後、鎮魂のためのスケッチをもう一枚描く。◆厳島神社は原爆ドームとは対照的に、長い歴史の中、日本人の心に染みこんだ、懐かしい風景である。海中の大鳥居、朱塗りが映える社殿を眼前に絵筆を運び、平氏一門の栄枯盛衰を偲ぶ。◆厳島神社、原爆ドーム

元カレを追って農村にやってきた平凡なＯＬが、慣れない農業、恋に奮闘する姿を描くヒューマンドラマ。原作：二ノ宮知子、脚本：小松江里子。（２００４年５月２４日～６月２１日放送、全５回）◆最終回。和子（深田恭子）は会社の研修と嘘をつき、誠（中村俊介）の農業を手伝っていたが、ついに嘘がバレ、和子の父・薫（ガッツ石松）が連れ戻しに来る。一方、タマ（宮本信子）は「土地を売って農業をやめる」と言い出す。翌朝、荒れ地にいるタマを見た和子は、タマを説得するが、タマの決意は変わらない。和子は「その荒れ地は、昔タマが初めて耕した土地だ」と聞いて、荒れ地を畑に戻すために、ひとりで耕し始める。そして誠も一緒に耕し始める。

再婚した妻の連れ子との関係に悩み、仕事に逃げていた男が、同じような思いを抱く女と出会って自分を見つめ直すまでを、山岳救助の厳しさをからめて描く。◆山岳警備隊の水越（杉本哲太）は、心を開かない妻の連れ子・雄太のことで悩んでいた。ギクシャクした家庭を避けるように任務に没頭していたある日、幼い女の子が遭難したと連絡が入る。捜索隊からはずされた水越は、女の子の母親・葉子（寺島しのぶ）の事情聴取をまかされた。非常識な言動をとる葉子に、水越はきつい物言いをしてしまう。一方、何の痕跡も発見できない捜索隊は狂言を疑いはじめる。葉子があっさりと狂言を認めて捜索は打ち切りになったが、子供用のハンカチを落としたことから子供は本当にいたことが判明し、あらためて捜索が開始される。捜査に協力しようとしない葉子の態度に、水越は子どもの存在を否定したいという暗い思いを感じ取った。

ご隠居同心・仏の慶次郎が、それぞれに傷を持ちながら必死に生きようとする人々の悩みやもめ事を解きほぐす、一話完結の時代劇。（８月２７日～１０月２９日放送、全１０回）◆慶次郎の娘・三千代の自害で、三千代の許婚だった晃之助が慶次郎の養子になり、慶次郎は晃之助に嫁を探すことになる。酒問屋山口屋の大番頭・文五郎の仲介で、神山家の娘・皐月に声がかかった。晃之助に憧れていた皐月は渋る両親を説得して嫁入りが決まるが、花嫁衣装を盗まれて祝言が取りやめになる。

病気で視力を失っていくカメラマンの青年と、彼を愛し支えていこうとする研修医の女性のラブストーリーを、東京と長崎の喧騒と情緒を対照的な背景にして描く。原作はさだまさしの短編小説「解夏（げげ）」。（２００４年４月１９日～６月２８日放送、全１１回）◆第１話「愛は注ぎ続けるもの」。東京の病院で働く四季（菅野美穂）は、親友・利也の葬儀のために彼の故郷である長崎を訪れた。そこで利也の自慢だった兄・俊介（藤木直人）に出会うが、利也の話したイメージとはかけ離れた姿に戸惑う。

娘が結婚を言い出したその夜に、夫に離婚を言い出された妻。家庭の中で“父親”“母親”としての役割を終えた後の“夫婦”の関係を考えるドラマ。（２００４年６月２８日～７月２６日放送、全５回）◆一人娘・里香子（高野志穂）の結婚式が近づいた。それは恭子（岡江久美子）と隆之（三宅裕司）が離婚する日でもある。恭子は手作りスープの専門店を出す夢を持ち始めていた。結婚式の後、二人揃って離婚届を提出。隆之は家具づくりの勉強を続けるため飛騨高山へ旅立った。一年後、里香子が出産し、二人は一年ぶりに再会する。

ある日、乾巧は異形の怪物オルフェノクに襲われている少女・真理を助けたことで仮面ライダー５５５（ファイズ）となる。そしてそれをきっかけに巧は、他の仮面ライダーや変身ベルトを作り出した謎の大企業スマートブレイン社、オルフェノクとの壮絶な戦いに巻き込まれていく。平成仮面ライダーシリーズの第４作。原作：石ノ森章太郎。（２００３年１月２６日～２００４年１月１８日放送、全５０回）◆最終回。スマートブレイン社によって実験材料にされていた巧（半田健人）を真理（芳賀優里亜）、啓太郎（溝呂木賢）、海堂（唐橋充）の３人で救出する。しかし、その前に木場（泉政行）が現れ、巧と木場の２人は戦い始める。一方、三原（原田篤）は既にオルフェノクの王となりかけていた照夫（渡辺彼野人）を攻撃するが、時すでに遅く、照夫の中からオルフェノクの王、アークオルフェノクが現れる。木場を倒し、駆け付けた巧と三原でアークオルフェノクに挑むも圧倒的な力の前に為す術なく、変身が解けてしまう。追い詰められた巧たちだったが、そこに巧に倒されたはずの木場が現れる。