いじめや不登校など、子どもの「心」に関する問題が年々クローズアップされている。北海道旭川市周辺には、そんな問題をスポーツの汗と一緒に流し去っている子どもたちがいる。指導しているのは、上野法美さん、和香子さん夫婦。２人はアテネ五輪女子柔道７０キロ級金メダリスト上野雅恵さんの両親である。上野家が実践してきた子育てと、現在接している地域の子どもたちとの関わりを通して、子どもが健やかに成長するために、大人がすべきことは何かを考える。

未熟児網膜症で生まれて間もなく視力を失ったが「見えなくてもできることはたくさんある」と育てられてきた少女が、いつかパラリンピックに出たいという夢をもって水泳に打ち込む姿を、支える両親の愛とともに描く。◆智華子さんの視力は、光を感じることもできない全盲というレベル。それでもトライアスロンにも出場し、パラリンピックへの夢を語る。そんな彼女を支え、ときに厳しく導いてきた両親と共にまっすぐに夢に挑戦する。

ＮＨＫ連続テレビ小説第７１作「わかば」（２００４年９月２７日～２００５年３月２６日放送）の総集編。阪神・淡路大震災で父を失ったヒロイン・高原若葉が、造園家として悪戦苦闘しながらも、震災で傷ついた家族の心の「再生」を目指す姿を、若葉の母の故郷・宮崎と、復興していく神戸の街を舞台に描く。テーマは「街と家族の再生」。作：尾西兼一。（全４回）◆総集編・第２回。阪神淡路大震災のトラウマに悩み続けていた光（崎本大海）は、原点に戻ろうと家出して神戸に行く。座り込んで動けない弟・光を励まし、見守る若葉（原田夏希）だった。そんな折「最悪の出会い」を経て引き受けた仕事から、藤倉雅也（姜暢雄）との交際を深めていく。

東海３県を中心に、昭和３０年代から平成初期の世相を振り返るミニ番組シリーズ◆名古屋市を走るワンマンカー（最後のボンネット型）／車内アナウンスのテープレコーダー化

「ペイオフってなんか危なそうだけどよくわからない」「外国債って本当に儲かるの？」「“景気”ってつまりどういうこと？」など、家庭での節約術から株式・不動産、果ては国家経済に至る「お金」の情報番組。（２００４年４月４日「儲かりマンデー」として放送開始。）◆タイトル変更第１回のゲストは経済財政政策・郵政民営化担当大臣の竹中平蔵氏。経済の基本と裏、日本と世界の経済情勢について語る。

原爆投下から６０年となる２００５年に制作されたアニメーション映画「ＮＡＧＡＳＡＫＩ・１９４５～アンゼラスの鐘」のモデル、被爆医師の秋月辰一郎さんを紹介し、平和を訴え続ける強い思いを伝える。◆爆心地から１４００メートルで被爆した秋月さんは、医師として被爆者の治療に当る一方、永年に渡り被爆者の証言の収集を行ってきた。しかし１０年前に持病の喘息の発作で倒れて意識不明となり、妻・すが子さんの献身的な看護が続けられている。彼の「核兵器を無くしたい」という強い思いは、思想を超えて被爆二世や若い世代へ受け継がれていく。

台風によって壊滅的な倒木被害を受けた林業者の、孤立無援の復旧作業に密着。父の代から５０年間を戦後の山にかけた夫婦の夢の崩壊と、それを招いた林業無策を浮き彫りにする。◆２００４年１０月２０日、西日本を襲った台風２３号の最大瞬間風速は５０メートルにも達した。強風によって、岡山県北の植林地では５５００ヘクタール、およそ１１００万本の杉や檜がなぎ倒された。その被害額は６５億円と言われている。◆１９６０年代に本格化した植林事業は「これこれ杉の子、起きなさい」に象徴される、杉やヒノキといった針葉樹中心だった。ミツマタ（和紙の原料）の山だったこの山も、針葉樹の山に姿を変えられた。土地の特性に合わない、画一的な政策が招いた災害とも見える。国はこの台風被害を激甚災害に指定したが、５年以内の片付けと新たな植林を条件とした。後継者もいない夫婦は、申請を断念せざるを得ない。

２００４年１０月の新潟県中越地震から１年、ほとんどの住民が避難生活を続けている旧山古志村で、諦めずに米作りに挑む農家の１８０日間を追う。◆地震後はじめて迎えた春、村に戻った住民が目の当たりにしたのは、記録的な大雪で被害が広がった故郷の姿だった。崩れた棚田を前に、それでも米を作りはじめる。地震の前には自宅の目の前だった田に、仮設住宅から１時間以上かけて通う。山古志の人々が『山』と呼ぶ土地にかける人々の心を描く。