先の見えない不況を生きる異なる世代の姿を描いたドラマ。◆女子大生の中川美樹は、中堅商社の入社面接試験で試験官の神崎重雄から無神経な質問を浴びせられ、屈辱的な思いをする。美樹は同棲中の恋人・館林昌也に怒りをぶつける。昌也は翌日その商社で重雄を探し出し、レストランまでついて行き抗議するが、重雄が泥酔してマンションまで送り届けるはめに。この日重雄は会社に辞表を提出。妻の信枝とは６年前に離婚していた。そんな折、父親違いの姉・香織が美樹を訪ねてきた。そこに、祐一が面接の件で謝罪に訪れ、続いて母・朝子が四国から上京して来る。東京という大都会でひょんなことから知り合った重雄たちの中に、奇妙な連帯感が芽生えていく。

ペルセポリスは、イランにある。その遺跡から、盛期と滅亡を推測する。◆２５００年前、アーリア人のダリウス大王が、ペルシャ大帝国を建国し、四つの都市を築いた。ペルセポリスはその一つで、新年を祝う儀式の都とされる。石灰岩を自在に切り、縦横に彫刻し、何十メートルも積みあげた建築には、呆然として言葉を呑む。都は１３０年にわたって栄えた。ゾロアスター教や大地下水路は、今も残る。◆紀元前３３０年、アレクサンダー王に滅ぼされた。大王の道は、後にシルクロードとなった。◆ペルセポリス

お互いの不幸を願う姉妹の復讐劇を軸に３組の夫婦の様々な結婚生活を描いたドラマ「週末婚」（１９９９年４月９日～７月２日放送）の後日譚スペシャル。◆かつて互いを不幸に陥れるため復讐劇を繰り返した姉妹・陽子と月子は、それぞれ自分の道を見つけ、姉妹関係は修復されていた。だがそんな二人を再び揺るがす事件が起こってしまう。エリート研究員の座を捨てて医師を目指していた陽子の夫・純の医大受験の日、月子が駅の階段から転落し、偶然居合わせた純が病院に付き添う。姉妹を思って純は受験しなかったことを隠すが、事実を知った陽子は月子への憎しみを再燃させ、航一の海外出張を妨害する。

スリランカの中央平原に、高さ１８０メートルの岩山が一つそびえる。そこはシーギリヤ。獅子の山とされ、紀元前５世紀、カッサパ王の城があった。◆王である父を殺し、弟を追放して、新たな王となったカッサパは、麓には都を、頂きには宮殿を建てた。周辺に描いた５００にものぼる天女の絵。自分は天上の神のつもりか。しかし僅か１７年後、弟の軍隊に攻められて自害した。◆鏡の壁の落書きも世界遺産だ。当時の人々の教養の高さを感じさせる詩の持つ意味合いは深い。◆古代都市シーギリヤ

独特な細密画で「日本のふる里」を描き続ける原田秦治さん。その作品は懐かしく、温かい思い出を心の奥から呼び起こす。人々はなぜ原田さんの絵に心引かれるのだろうか。原田さんの心の旅を追う。◆原田さんが世に出たのは２０年前、全国を歩きまわって描いた作品群がきっかけで、広く知られるようになった。そして原田さんはもう一度原点に戻ろうと、かつて描いた人々を訪ねる旅に出た。温かい家族、ひそやかに自然ととけあって暮らす人々との再会。そして原田さんは少年時代を過ごした故郷へ向かう。

関西地方の特色ある建物の外観と室内を紹介する。◆京都府左京区にある京大農学部、演習琳旧事務室をとりあげる。

開局３５年を機会に、「うつくしま、ふくしま」県民運動に呼応して選定委員会を組織、自然との共生、自然にやさしい心を再認識するための第一弾として「うつくしま百名山」を選定した。（１９９９年５月１０日～２０００年７月２４日）◆福島・山形・新潟三県にまたがる広大な飯豊連峰。修験道の山として、人々の信仰の山として古くから崇められてきた歴史をもっている。夏でも広がる豊富な残雪や、多くの高山植物は飯豊連峰の大きな魅力となっている。山頂への尾根に達するまでには、標高差にして千五百メートルも登らなければならない。

関西地方の特色ある建物の外観と室内を紹介する。◆京都文化博物館別館（京都市中京区三条高倉）を取り上げる。