１９７９年（昭５４）１０月に行われた総選挙の事前番組。大阪３区は全国有数のマンモス選挙区で、４つの議席を争う５党の候補者はいずれも党の顔、ニュースになる人物ばかり。各候補者の演出に委ねた６分の映像を通して、その人物、政見の実態を有権者に見届けてもらい、投票の判断材料を提供する。

南極の素顔を初めて生中継で茶の間に伝えた１９７９年（昭和５４）１月２８日～２月３日のシリーズのひとつ。この日は、５夜にわたるシリーズの幕開きとして、８万キロの道のりを経て到達した電波による観測隊員とその家族の対面を中心に構成。昭和基地の全容、テレビ中継用アンテナ建設の様子をはじめ、第１９次越冬隊の３０人の隊員の活動を紹介する。◆南極からの生中継は、直径１０メートルのパラボラアンテナと送受信機など２０トンを超す通信設備をはじめとする地球局の開設によって、世界で初めて成功した。

遠藤ランがキャプテンを務める稲葉中の野球部は、３年生が抜けた後連戦連敗を重ね、余りの無様さに解散を命じられてしまう。一度でいいから悔いのない試合をやりたい。そんな思いによって野球部のメンバーは初めて団結の気運が盛り上がる。だが、地区大会１回戦の相手はシード校の光陵中。決まれ、ヒットエンドラン！頑張れ、稲葉中野球部！原作：あや秀夫。（１９７９年２月１８日放送）

頼朝、頼家、実朝の源氏三代と、情熱の女・北条政子の生涯をたて軸に、関東武士のエネルギーを描くことによって、新しい視点から鎌倉時代を浮き彫りにする。ＮＨＫ大河ドラマ第１７作の総集編。全５回。原作：永井路子。◆最終回「尼将軍・政子」。政子（岩下志麻）の陰にかくれて、義時（松平健）は権勢を振う。頼家の子・公暁（堀光昭）は成人して京から呼び戻され、鎌倉八幡宮の別当になるが不満を抱き、実朝（篠田三郎）を殺す。公暁も討たれ、京の帝は源氏の血統が絶えたのを機として源氏討伐に動く。しかし政子の呼びかけに坂東勢は応じ、鎌倉は安泰を守る。

山田耕筰と山本五十六の生涯にスポットをあて、明治末から大正、昭和２０年までの激動の時代と、人間とのかかわりあいを描く。また日本歌曲の父といわれる山田耕筰や音楽家たちが戦争に直面した時、如何に対処していったか、近代日本での音楽の位置づけを浮かび上らせる。日立スペシャル。脚本：福田善之、音楽：三善晃、毛利蔵人。◆番組冒頭に荻昌弘と團伊玖磨による解説あり。

“菩薩と夜叉”二つの顔をもつ更科姫人形になぞらえて、人間の内面に潜む二面性を幻想的に描く。◆音羽外語学院の院長・沢井貴子（岡田嘉子）は、一人娘の瑠璃子（夏目雅子）から一通の手紙を受け取った。瑠璃子は、家出して木偶（でく）師の竹田文造（萩原健一）の妻となり、長く音信普通だった。その手紙には、「私を助けてください。ここは地獄です。母さまに背いてあの人と一緒になったことを悔やんでいます。私に五百万円と離婚届の用紙を送ってください。」とあった。貴子は胸のつまる思いで夫婦が暮らす岐阜県・郡上八幡へ向かう。そこは、ちょうど年に一度の盆踊りの時期で、夜風にのって郡上踊りの歌と囃子が流れていた。まだ見ぬ娘の夫はどんな男なのか、瑠璃子はどんな生活をしているのか、貴子はいらだつ心を抑えながら文造の家を訪ねる。

「東方見聞録」をもとに、マルコ・ポーロの生涯をアニメーションと実写フィルムでドラマチックに再現したもの。第１部ベネチアから中国まで。第２部中国。第３部中国から海路ベネチアまで。（１９８０年４月５日終了）

　世界中の人々の暮らしぶりや自然を紹介する、海外取材ドキュメンタリーシリーズ。全米写真家協会プロフェッショナル最高賞を受賞し、国際的にも評価された。（１９６６年１０月９日～１９９０年９月１６日、全１０００回）◆西オーストラリアの海には、多くの大型海洋生物が棲む。南氷洋から北上してくるマッコウクジラやミナミザトウクジラ、そのクジラを襲って食べる巨大なグレート・ホワイト・シャーク、１０メートルを越える巨大なイカなどを追う。鉄のオリに入ってジョーズの決死的な撮影、さらに世界初といわれる野性のジュゴンの遊泳の撮影など多くの貴重な映像でつづる。