東北と新潟の「ことば」にまつわる物語に深く入り込み、その魅力を発見する知的エンターテインメント番組。毎回１つの方言をピックアップし、地元局のアナウンサーがその歴史や使われ方をレポートする。案内役はコージー冨田。東北６県と新潟県でブロックネット。（２００５年４月２日放送開始）◆「ほまず」とは宮城県気仙沼地方の方言で、へそくりや臨時収入のこと。語源は「ほまち」。その昔、風を待つ帆掛船の乗組員が暇を利用して小遣いを浜や港で使ったことに由来する。気仙沼では回船が風を待つ間、乗組員が使った小遣い銭のことを「帆待ち」と呼び、「ほまち」が変化して「ほまず」になった。気仙沼大島には風待ち浜と呼ばれる漁港が今も残る。この浜には藩政時代、料理屋や宿があったといわれるが、今は跡形もなく、風待ち神社だけが残る。ちなみに「ほまち」は江戸語で、この言葉は日本各地に伝わり、それぞれの地方で使われていたが、多くの地域では廃れてしまった。

米の自由化で農家の多くが将来に不安を抱える中、値段が高くても売れる安全でおいしい米づくりに懸けた農民たちがいる。全国米食味分析鑑定コンクールで連続して金賞に輝く、山形県高畠町の上和田有機米生産組合の農民たちである。日本一うまい米は、どのようにして作られるのか。若き篤農家・遠藤五一さんの独自の米作りのプロセスを１年間にわたって追いながら、美しい里山の自然の中でうまい米が生まれていく秘密を解き明かす。

日本にありながら朝鮮民族としての教育を一貫して続けている「朝鮮学校」。一体どんな生徒たちが、どんな生活を送っているのか。さまざまな誤解や差別があるのを知りながら、なぜこの学校を選んだのか。日本で暮らし続けることを予定しながらも「朝鮮民族」として生きることを選んだ生徒たちの素顔を追い、「民族」「故郷」について考える。◆南北会談やサッカーＷ杯、拉致問題を認めた日朝会談、そして空前の韓流ブームなど、日本と朝鮮半島の関係はめまぐるしく変化し続けている。

とかく「自慢」が得意じゃない日本人だが、ひねり出してもらうと案外出てくるもの。実は誰にでもある「いいトコ」を全国調査で発掘する「長所発見バラエティ」。ＭＣは雨上がり決死隊。（２００５年４月５日～９月２７日放送）◆第１回。福岡で聞いた大学生の自慢は「高校の先輩が女優の黒木瞳」、大阪で聞いた高校生の自慢は「鼻に５００円玉が入る」、東京・銀座で聞いたデザイナーの自慢は「かつてプロ野球選手だった」で「奥さんが４８才年下」。そのほか数々の自慢の中から、ゲストの小池栄子が「本日のハナタカさん」を認定する。

日本をはじめ世界各地で起こっている“奇跡”としか言いようがない出来事の、超偶然のメカニズムを科学的観点で解き明かす。◆“ありえない”状況での命拾い、何十年ぶりの偶然の再会など、その“奇跡ぶり”を取材、再現を交えて紹介する。それから大規模な実験や、専門家による科学的見地などを加え徹底検証、“奇跡”の真実を探る。

麻酔薬の研究に打ち込む華岡青洲に、争うように身をささげて尽くす妻・加恵と母・於継。いつの世も変わらぬ嫁姑の関係を描く。（１月２１日～３月４日放送、全６回）◆於継の加恵への厳しさは増す一方だった。夜も夫と寝所をともにすることができず、於継と布団を並べる加恵。ある日、於継に申し渡されてようやく夫婦で最初の夜を過ごしたが、於継が加恵を見る目にはさらに憎悪が加わるのだった。青洲の研究が本格化し、過酷な実験が日々繰り返される中、加恵は懐妊したことに気づく。

オールキャストが三重県在住という「県民参加ドラマ」。◆津市一身田にある秋元豆腐店の主人、秋元平蔵は一人で店を守る頑なな職人だ。平蔵の息子、隆はとある会社の支店長。隆は本社の指示で数名のリストラを敢行する。隆には息子の浩平がいる。ある日、浩平はあこがれていた菓子職人になると母、奈津子に告げ、理解者である幸枝に見送られ家を出て行く。そんな矢先、隆は本社から中国への転勤を命じられる。妻、奈津子は反対し、いっそ秋元豆腐店を継ぐよう懇願するが、隆は中国へ行こうとする。中国出発前に平蔵に挨拶に行った隆は、そこで平蔵から死んだ母、安子が隆の大学の学費は安子が頭を下げて親戚から借りてくれたことを聞く。初めて聞いた話に隆は驚き、慟哭しながら豆腐店を継ぐ決意をする。金沢にいる浩平へ幸枝のメールが届く。そこには楽しそうに家族で豆腐を作り、自転車に乗って豆腐を売りに行く隆の姿が書かれている。

東海３県を中心に、昭和３０年代から平成初期の世相を振り返るミニ番組シリーズ◆国鉄民営化、ＪＲ東海／円高の進行、史上初１５０円突破／ＮＴＴ株上場／財テクの流行