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ラジオ番組

FMぐんま特別番組 戦後60年 語り部たちの証言

番組ID
R03208
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放送日時
2005年08月14日(日)19:00~19:55
時間(分)
56
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
放送局
エフエム群馬(FMぐんま・FM群馬)
製作者
エフエム群馬(FMぐんま・FM群馬)
制作社
エフエム群馬(FMぐんま・FM群馬)
出演者
語り:田中香
スタッフ
制作:滝沢功、演出:滝沢功
概要
戦争を体験した群馬県内の4人の方へのインタビューを、当時の流行歌などを交えながら紹介する。◆前橋大空襲で防空壕に逃げ込んだ男性は、壕の中も炎に包まれ、多くの人が苦しみながら焼死した中で奇跡的に助かった。戦時中に教員だった女性は、授業も行えず、「『お国のため』ってお国の何のため?」と自問しながら子どもたちを製糸工場に引率し、空襲では教え子を失った。高崎駅から出征して行く兵士を見送り、戦死者の「無言の凱旋」を迎えた男性。そして15歳の夏に朝鮮で終戦を迎えた女性は、姉弟3人で日本を目指した。語り部たちは、それぞれの立場での戦争体験と共に、今思うことを語りかける。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第54回報道番組部門優秀)

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岐阜のでんしゃ 再生への1ノッチ

2005年3月31日、岐阜の路面電車が94年の歴史を閉じた。「街のシンボルが消えた」「廃止は残念」という意見の一方、「分かっていたこと」「仕方ない」との声も聞かれた。◆数十年にわたって企業努力を続けた名古屋鉄道だったが、沿線自治体は軌道敷への自動車乗り入れを黙認。電車の定時運行ができなかった。停留所の安全も確保されず、利用者は危機を強いられた。クルマ優先の行政が乗客の逸走を招き、赤字は年間17億円に。2003年、名鉄はついに路面電車事業からの撤退を表明した。◆その後、新会社が車両の運行に名乗りをあげ、沿線自治体が線路の管理を行うという条件で話が進んだが、沿線人口を多く抱える岐阜市が土壇場で断念。これが廃止への引き金となった。◆現在も線路が残っているため、まだ路面電車復活の可能性はある。実際、沿線企業が名鉄からの施設譲り受けに名乗りをあげている。しかし名鉄は「岐阜市からの働きかけがないと動かない」と交渉を拒否。対する岐阜市長は「民間同士で話し合うべき問題」とかみ合わない。◆欧米の多くの都市では、路面電車を進化させた交通機関・LRT(ライト・レール・トランジット)が活躍し、街の活性化に貢献している。日本でも、国土交通省がLRTの整備を支援する制度を2005年4月から始めたが、岐阜の路面電車を救済することはできなかった。◆専門家は「岐阜市の動き次第で、路面電車の再生は充分ありうる。そのためにはまず、市民が動かなければならない」と指摘する。街づくりの方向性を示すには、まず目の前にある路面電車の問題を解決することが必要だ。そのカギを握るのは、岐阜に暮らす人々である。◆番組では、市民、名鉄、岐阜市、国土交通省など、多方面への取材を織り交ぜて、岐阜の路面電車廃止の経緯、廃止後の現状を見つめる。そして岐阜の街づくり、地方都市の再生について考える。


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