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ラジオ番組

海を渡る詩 ~塔和子・1000編の詩から~

番組ID
R03191
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放送日時
2007年05月31日(木)23:05~00:00
時間(分)
56
ジャンル
cinematic_blur
ドキュメンタリー・録音構成
school
教育・教養
放送局
南海放送(RNB)
製作者
南海放送(RNB)
制作社
南海放送(RNB)
出演者
語り:野志克仁、朗読:永江孝子
スタッフ
構成:伊東英朗、演出:伊東英朗、制作:大西康司、音声:三本精二
概要
愛媛県西予市明浜町出身の詩人・塔和子は77歳。香川県の小さな島にある大島青松園の病室で暮らしている。13歳でのハンセン病発病以来64年間、海によって隔絶された島での生活を強いられた。病気は38年前に完治したにもかかわらず、「ライ予防法」により不当に隔離され続けてきたのである。「社会」から待ち望まれた死、帰ることの出来ないふるさと、離れ離れになる家族、結婚、死別。そして、二度の自殺未遂。自らの命の意味を求め、闘病の苦悩の中から、1000篇の詩を書き続けてきた。その詩は時間・距離・立場を超え、今に生きる人々の魂を揺さぶる。そして「生きること」への勇気をもたらす。彼女は「生きるために詩を書く」「詩を読んでもらうために生きる」と語る。「らい予防法」廃止から10年。自らの命の意味を問い続ける塔和子の詩は、様々な‘海’を超えて、生きることの意味を我々に問いかける。

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