ニュース映画
大毎ニュース 596 「望郷」 小笠原島の人々
番組ID
N01528
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上映日
1962年12月26日(水)
時間(秒)
173
カテゴリ
社会
概要
那須高原にある通称、小笠原開拓村と呼ばれる大日向村には、戦争中本土に強制疎開させられ、敗戦と同時に故郷を失った人たちが住んでいる。きびしい開拓地の生活に、ある人は村を去り、ある人は常夏の島を夢見ながら命を終えた。もと島の寺であった東京の久遠寺には、せめて故郷に埋めてほしいと死んだ旧島民の遺骨がまつられている。6千人に上る旧島民は、いつかはなつかしい島に帰れると希望を抱きながら馴れぬ都会で苦しい生活を続けてきた。この人たちに初めてアメリカから6百万ドルの補償金が支払われる事になったが、これとひきかえに帰島の望みはしばらく断たれると複雑な表情だ。家を建て、養鶏や畜産を始め、あるいは共同で事業を起こすなど、人々は生活の建て直しを始めた。行く年、来る年、島の踊りや歌に故郷をしのぶ婦人たち。しかしこの人たちの心にある島への思い出は決して消えないのである。