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ニュース映画

毎日世界ニュース 414 相馬野馬追い

番組ID
N00807
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
上映日
1959年07月15日(水)
時間(秒)
117
カテゴリ
地域
概要
田植も終って、福島県相馬のお百姓さんたちは、鎧、兜に身を固めて無形文化財野馬追い祭りに参加するため、続々と原ノ町へ乗り込む。雲雀ケ原に集まった10万の大観衆に迎えられて騎馬行列が到着。さっそく甲冑競馬が始まる。その昔、平將門が士気を高めるために始めたとも言われ、先陣争いにも似てなかなかの勇ましさだ。続いて数百頭の騎馬が繰り広げる神旗争奪合戦。花火から落ちる旗を鞭にひっかけて奪い合うさまは、夏草を背景に戦国絵巻さながらである。旗を奪った優者は勝ち名乗りをあげて、まっしぐらに本陣山へ。1千年の伝統を誇る絢爛豪華な無形文化財、相馬の野馬追い祭りである。

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毎日世界ニュース 406 ゆらぐ専売制度

瀬戸内海沿岸では流下式という新しい製法を取り入れて、塩の生産はようやく最盛期に入ろうとしているが、一方では、塩の生産過剰のため、整理の対象となった弱小塩田は、今途方に暮れている。伊達政宗の時代から300年の歴史を持つ、宮城県の渡波塩田もその一つ。入浜式という昔ながらの製法では、コストが高くついて外国から安く入る塩に太刀打ち出来なくなったのである。戦後塩不足の時代、増産また増産に追われたのも今は昔の夢。再建も補償もメドがつかぬまま、塩を炊くカマドの火は絶えて、塩田はペンペン草の生え放題。見捨てられてゆく弱小塩田の悲哀である。一方、アルコールは需要減のため、宮崎県の小林工場は経営合理化のため民間払下げと決定。120名の従業員たちは死活問題だけに払下げ絶対反対。市役所に陳情に押し掛けて深刻な表情だ。同じ民間払下げの悩みを持つ福岡の国鉄志免炭鉱の従業員たちも、応援に駆けつけ、払下げ反対の共同闘争を打ち出した。その場へ視察に現れた通産局の役人が、写真を撮ったというのでフィルムを巻き上げられる始末。赤字を抱えた専売制度の危機は、経営合理化の名のもとに、こうした弱小企業へのシワヨセとなって表われて来たようである。


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