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ニュース映画

毎日世界ニュース 406 播磨のペイロン競漕

番組ID
N00772
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
上映日
1959年05月20日(水)
時間(秒)
87
カテゴリ
地域
概要
相生の山の緑が波静かな瀬戸の海に没する所、ここ播磨造船所では朝から起重機がうなり、6000人の人々が生産にいそしんでいる。今日は事業の発展と労働の安全を祈る年に一度のお祭の日。若い工員たちの手によってお神輿が船に移され、海神の霊を慰める海のお祭が繰り広げられた。しぶきをあげて名物のペイロン(ペーロン)競漕が一斉にスタート。各職場から選ばれた腕に覚えのある若者たちによって争われる、抜きつ抜かれつの勇壮なレースである。ゴールも間近、櫂を持つ手に一段と力が籠る。伝統を受け継いだ働く人々の楽しい一日だった。(週間話題)

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毎日世界ニュース 406 ゆらぐ専売制度

瀬戸内海沿岸では流下式という新しい製法を取り入れて、塩の生産はようやく最盛期に入ろうとしているが、一方では、塩の生産過剰のため、整理の対象となった弱小塩田は、今途方に暮れている。伊達政宗の時代から300年の歴史を持つ、宮城県の渡波塩田もその一つ。入浜式という昔ながらの製法では、コストが高くついて外国から安く入る塩に太刀打ち出来なくなったのである。戦後塩不足の時代、増産また増産に追われたのも今は昔の夢。再建も補償もメドがつかぬまま、塩を炊くカマドの火は絶えて、塩田はペンペン草の生え放題。見捨てられてゆく弱小塩田の悲哀である。一方、アルコールは需要減のため、宮崎県の小林工場は経営合理化のため民間払下げと決定。120名の従業員たちは死活問題だけに払下げ絶対反対。市役所に陳情に押し掛けて深刻な表情だ。同じ民間払下げの悩みを持つ福岡の国鉄志免炭鉱の従業員たちも、応援に駆けつけ、払下げ反対の共同闘争を打ち出した。その場へ視察に現れた通産局の役人が、写真を撮ったというのでフィルムを巻き上げられる始末。赤字を抱えた専売制度の危機は、経営合理化の名のもとに、こうした弱小企業へのシワヨセとなって表われて来たようである。


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