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ニュース映画

毎日世界ニュース 349 話合い解散

番組ID
N00556
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上映日
1958年04月23日(水)
時間(秒)
162
カテゴリ
政治・経済
概要
八重桜が咲き匂う東京新宿御苑で、1958年4月16日、首相主催の「桜を観る会」が催された。岸信介さん、議員さんの出席率がよくないのが気になる様子だが、折から自民党では、公認候補の調整に頭を悩ましている。こうした中で、衆院大蔵委員会では「千葉銀行問題」の究明に乗り出したが、自社両党の泥試合に終り、核心をつかめないままに、解散の波に打ち消されてしまいそうである。一方、日ソ漁業交渉の高碕達之助代表が17日帰国し、どうやら妥結へこぎつけ、また懸案の日韓交渉も初の全面会談開始の運びとなった。これらの動きに気をよくしたか、岸首相は鈴木茂三郎委員長と会談、与野党の話し合いで解散を行うことを決めた。こうして、選挙戦は5月22日の投票日をめざして、保守対革新の一騎打ちを繰り広げることになった。

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毎日世界ニュース 375 岐路に立つ日本

北海道苫小牧の王子製紙の争議は、労働組合を真っ二つに分裂させ、厳しい対立の中で無期限ストを既に3ヵ月以上も続けている。東京では、共同製本のストライキに、会社側は暴力団を雇入れて工場に入れるという戦前を思わせるような事態が起きている。昭和の初め、暗黒時代のメーデーを写したフィルムには、参加者を片っ端から身体検査をしたり、騎馬に乗って弾圧する警官の姿が記録されている。そして、いままた姿を現わした警官職務法(警察官職務執行法)改正案は、国民の間に再び不安の波を掻立てようとしている。そのため、1958年10月14日の国会は、社会党と自民党が激突して大混乱。行き詰まった国会審議は、議長斡旋でひとまず軌道に乗ったが、17日開かれた本会議に社会党が提出した撤回要求決議案は、少数で否決となった。この折、傍聴席から改正案即時実施のビラを撒いて暴れる右翼も飛び出し、国会の内外に一部の右翼の動きが目立つ時勢となった。こうした時期に、岸信介首相が外国人記者に語った内容が内外に大きな波紋を巻き起こした。折から北海道では、自衛隊始まって以来の大演習が行われ、戦争を放棄した憲法9条の改廃が、日本の運命を左右する天目山ともいうべきであろう。自衛隊のジェット基地となる茨城県小川町の百里ヶ原では、基地賛成派が、基地反対派の先頭に立つ山西きよ町長のリコール運動を進めている。苦境に立って、説得に駆けめぐっている山西さんの表情は、そのまま、岐路に立つ今日の日本の表情につながっているのである。


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