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ニュース映画

毎日世界ニュース 251 山田元大将らソ連から帰る

番組ID
N00093
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上映日
1956年06月15日(金)
時間(秒)
66
カテゴリ
社会
概要
第7次帰国船「北斗丸」は、ソ連から帰国者62名を乗せて1956年6月9日、舞鶴に帰って来た。39人は異国の空で病に倒れた気の毒な人たちだ。最後の関東軍司令官山田乙三元大将も痛々しい姿で上陸。温かい手に迎えられて、人々はそれぞれの故郷へ向かった。

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1956年(昭和31年)のニュース総集編。秋田県能代市をはじめとした各地の大火。新潟県弥彦神社では、初参りの混雑のため124人の死亡者を出した。台風が西日本に猛威を振るい、九州有明海の干拓地は惨澹たる有様。関西本線では山崩れのため客車が川に転落、20名死亡の惨事となった。40名の死亡者を出した参宮線の列車衝突事件は、国鉄の運営に厳しい批判を巻き起こした。公金9千万円を横領した農林省事務官と、茨城県農業共済組合の会長の汚職事件。5月、参議院では教育二法案をめぐって乱闘、ついに本会議場に警官が入るという事態となった。明るい話題では、中国の名優・梅蘭芳やイタリア歌劇団の来日、日本登山隊のマナスル登頂成功。第16回メルボルンオリンピックでは、笹原正三選手がレスリング・フェザー級で優勝、マラソンの川島義明選手は第5位入賞、鉄棒で優勝した小野喬選手、平泳ぎの古川勝選手の優勝など、日本選手は健闘を示した。この年も基地問題は続き、沖縄ではプライス勧告に反対運動が激化。砂川基地では米軍基地拡張の土地測量に反対する地元民が警官隊と正面衝突し、約900名の負傷者を出すに至って政府も測量打ち切りを余儀なくされた。アメリカはビキニ上空で初めて水爆の空中投下を実験、成功させて実用化への道をつけた。一方で、平和と繁栄のスローガンを掲げてアイゼンハワー大統領が再選。ジュネーブ会議による世界の雪解けも、エジプトのスエズ運河国有化宣言によって再び悪化、英仏両国の軍事行動につながった。一方、ポーランドに発した反ソ連の動きはハンガリーでは激しい暴動となり、避難民が祖国を後にオーストリアに亡命してゆく。中国では、毛沢東首席指導のもとに国内の建設を着々と進め、周恩来首相がインドを訪れ、ネール首相とアジアの平和について語り合った。10月19日モスクワのクレムリン宮殿で、ブルガーニン、鳩山両首相が日ソ国交回復の共同宣言に調印。12月12日批准書を交換した。国連安全保障理事会では、12月12日午後0時11分(日本時間13日午前2時11分)、日本の国連加盟が全会一致で可決され、重光葵外相は国連総会出席のためニューヨークに向かった。12月14日の自民党大会では、岸信介、石橋湛山の決選投票が行われ、7票差で石橋湛山が新総裁となった。


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毎日世界ニュース 275 メルボルンオリンピックニュース 民族の祭典ひらく

1956年11月22日、11万の大観衆で埋まったメルボルン・オリンピック・メインスタジアムでは、世界67ヵ国4千人を超える若人によって、「民族の祭典」第16回オリンピック大会の華やかな開会式が行われた。各国の選手団は、民族特有の色とりどりの服装で次々に入場、中でも日本選手団の整然たる行進はスタンドの賞賛を浴びた。午後4時25分エジンバラ公の開会宣言が行なわれ、遙々とギリシャから主催国オーストラリアへとリレーされた聖火が、金色の聖火台に赤々と点ぜられた。大会2日目、女子円盤投げ決勝、チェコのフィコトワは53m69cmを投げ、オリンピック新記録で優勝。日本の吉野トヨ子は惜しくも予選で失格だった。10000m決勝は、ソビエトのクーツと、イギリスのフィリーによる息詰まる接戦の末、28分45秒6のオリンピック新記録でクーツが優勝。日本選手の活躍が期待される重量挙げバンタム級では、アメリカのヴィンチが342.5キロで優勝。日本の古山征男はよく頑張って8位に入った。この日、日本選手はよく健闘し、バンタム級では南部良雄が305キロの日本新記録で第6位、フェザー級では白鳥博義が325キロの日本新記録で堂々第5位に入賞した。こうして国境を越えて結ばれたスポーツの祭典は、2週間にわたる豪華な幕を開けたのである。


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