戦後70年ラジオドキュメンタリー ようお帰りなさいました 引揚げ港 仙崎の記憶 | ラジオ番組 |
番組ID | R21694 |
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放送日 | 2015.05.31 |
分数 | 45 |
ジャンル | ドキュメンタリー・録音構成 |
放送局 | 山口放送(KRY) |
製作者 | 山口放送(KRY) |
制作社 | 山口放送(KRY) |
出演者 | ナレーター:瀬川嘉 |
スタッフ | ディレクター:大谷陽子、プロデューサー:黒瀬哲成、技術:寺岡岳男 |
概要 | 第二次世界大戦で日本が負けると、朝鮮や中国、満州など外地にいた日本人は家も土地も家財も捨てて、一斉に本土に向けて引き揚げた。仙崎が引揚げ港に指定されると、小さな港町は総出で引揚げ者の援護をした。受け入れた引揚げ者は41万人に上る。中谷貞女さん(92歳)は、当時21歳。本土の地に降りたった引揚げ者をお茶の接待で迎え、宿も提供した。お茶を勧めても故郷へのはやる思いで、「駅はどこ?」と尋ねる人が多かったという。中谷さんは当時を偲んで訪れる人に現地を案内し、依頼があれば講演にも出向く。一方、地区の婦人会の女性たちは炊き出しをした。雨が降る中も、冷たい風が吹く日も、大きなおにぎりをリヤカーいっぱいに積み、引揚げ者が上陸する港へと引いていった。長年、婦人会活動を続けている長井美智子さん(81歳)のもとには、婦人会宛に届いたおにぎりの礼状が大切に保管されている。引揚げ港仙崎は、引揚げの歴史と町の人の思いやりを今に伝える。 |