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【番組上映会】  番組を視聴する会 第15回 震災を伝える・記録する・考える ~「誰一人、取り残さない」ためにできること~

 放送ライブラリーのコレクションの中から選り抜きの番組を紹介する「番組を視聴する会」。今回は「取り残さない被災者支援」をテーマに、7本の東日本大震災関連番組を取り上げます。
 災害時、慣れない避難先などで時間を過ごすのはとても不安です。日常生活から切り離され、情報を得ることすら難しくなります。日頃から援助を必要とする人々は尚更です。
 一方、一人でも多くの被災者を救おうと力を尽くす人たちがいます。それでも、すべての人に支援の手は届かないのが現実です。私たちも周囲、中でもより一層配慮が必要な人々に目を向け耳を傾け、時には助けるための心の準備が必要なのではないでしょうか。
 東日本大震災から11年。今回紹介する番組が、他人事(ひとごと)を自分事(わがこと)として考え、誰かに手を差し伸べる行動のきっかけになれば幸いです。


  • 会  期 : 2022年3月1日(火)~3月27日(日)
         月曜休館、3/21(月・祝)開館、22(火)休館
  • 時  間 : 11時~16時15分(10時開場)
  • 会  場 : 放送ライブラリー 情報サロン
  • 主  催 : (公財)放送番組センター
  • 入  場 : 無料(入退場自由、事前申し込み不要)

※新型コロナウイルス感染拡大の状況により、急遽中止または延期する場合があります。その際は、HP等でお知らせいたします。

※マスクの着用、施設入口での入館票記入・検温へのご協力をお願いします。施設の感染症対策については、こちらをご確認ください。


【取り上げる番組・タイムテーブル】 テレビ6本、ラジオ1本

11:00 『NNNドキュメント'11 3・11大震災シリーズ4 家族を守れ"神様のバス"』
(2011年5月23日/25分/日本テレビ)
 地震発生から8日目、東北在住の日系人を救出してほしいというブラジル大使館の特命を受け、2台のバスが高速道路を北上していた。バスを走らせるのは、埼玉で人材派遣業を営む日系ブラジル人。彼は自分を支え育ててくれた日本の苦境に、何かせずにはいられなかった。●第49回ギャラクシー賞(報道活動部門選奨)


11:25 『NNNドキュメント'12 3・11大震災シリーズ26 生かされた命 ~阪神・淡路から東日本へ~』(2012年1月23日/25分/読売テレビ)
 看護師の黒田さんは、阪神・淡路大震災当時、神戸の仮設住宅で「黄色いハンカチ活動」を提唱。被災者の孤独死を防ぎたいと始めたこの取り組みは、多くの高齢者の命を救うことにつながった。それから17年。黒田さんが東日本大震災の被災地で目の当たりにしたのは、阪神の時と全く同じ課題だった。黒田さんは毎週宮城に通い、ボランティアのメンバーとともに被災者を見守り続けている。●第49回ギャラクシー賞(報道活動部門選奨)


12:00 『RAB耳の新聞』(2011年4月3日/36分/青森放送)ラジオ番組
 視覚障害者がパーソナリティーを務める情報番組。東日本大震災後、視覚障害者はどんな状況に置かれ、どんな問題があったのかを3週連続で伝えたうちの4月3日、10日放送分。3日の放送では、パーソナリティーが八戸市の視覚障害者の消息をNTT伝言ダイヤルで確認。震災体験と避難所での様子を聞く。また八戸市役所の障害者福祉課長らに話を聞き、要援護者支援事業が機能していたかどうか検証する。10日の放送では、宮城県松島町ほかの視覚障害者に震災体験を聞き、教訓を探る。


13:00 『特集ドラマ 生きたい たすけたい』(2014年3月11日/73分/NHK)
 ロンドンからSNS上に発信された「救助要請」が、東京消防庁の救助ヘリコプター出動につながった実話などを基に構成されたドラマ。3月11日の地震直後、宮城県気仙沼市では未就学児を含む446人が着の身着のまま公民館に避難した。児童施設の園長・真佐子(原田美枝子)や保育所所長・つつじ(余貴美子)をはじめとする大人は子どもたちに優しく語りかけ、身を挺して寒さや火災、恐怖と闘い続けた。真佐子の息子はロンドンに住んでいたが母と連絡が取れず、やむなく母たちの窮状をSNSに投稿。それが東京都庁職員の目に留まった。


14:30 『テレメンタリー2013 "3・11"を忘れない33 心の隙間を埋めて 南相馬の学習塾から』(2013年4月14日/25分/福島放送)
 東日本大震災後、福島県南相馬市の学習塾では生徒の学力が低下した。避難を繰り返す中で、子どもたちの心が疲弊したためだという。塾を経営する番場さんは「塾を子どもたちが安心できる場所にしたい」と生徒たちに夕食を作り、温かく見守ってきた。生徒たちは番場さんを「お母さんみたい」と慕い、親に言えない事も相談した。そんな中で迎えた高校受験。ともに試練に挑んだ番場さんと生徒たちの心のドラマを追った。


14:55 『テレメンタリー2018 "3・11"を忘れない73 置き去りにされた在宅被災者 ~見えぬ生活再建~』(2018年3月14日/26分/東日本放送)
 東日本大震災から7年が経った頃、復興格差が浮かび上がった。地面がむき出しになった部屋や穴の開いた天井、そんな自宅に住み続ける人がいる。彼らは「在宅被災者」と呼ばれ、ほとんどが高齢者だ。自宅で避難生活を送っているため実態の把握が難しく、行政の支援は届きにくかった。在宅被災者を救うため、宮城県石巻市の支援団体「チーム王冠」と仙台弁護士会が動き出した。支援制度を見直しこの教訓を生かさなければ、将来起こりうる首都直下地震でも同じことが繰り返されてしまう。復興から置き去りにされた在宅被災者の実態と支援制度の在り方を見つめる。


15:30 『SBCスペシャル 復興の片隅で ~石巻・仮設診療所からの問い~』
(2013年5月29日/45分/信越放送)
 仮設住宅の一角にある石巻市立病院開成仮診療所。2012年5月、開設に伴い所長に就任した長医師は、内科をはじめ幅広く診察することができる総合診療医。その技能を被災地で活かしたいと、長野の病院を辞めて石巻市にやってきた。震災から2年、住環境や将来への不安から精神的ケアが必要とされる患者は多い。長医師は、医療と福祉が連携して在宅高齢者を支えるしくみを作った長野での経験を応用できないかと考え、福祉関係のスタッフに強く訴えた。石巻市社会福祉協議会の小松さんも連携を模索する一人。長医師、小松さんの視点から、被災地の課題、国の復興事業のあり方を問う。

16:15終了

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