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【番組上映会】  番組を視聴する会第5回 放送が伝えた被災地ボランティア ~阪神・淡路大震災から24年~

 2018年は各地で大地震や豪雨などによる大きな災害が発生し、そのたびにボランティアの人たちが被災地に駆けつけ、がれきの撤去や避難生活者の支援などに力を注ぎました。1995年1月17日の早朝に発生した阪神淡路大震災のときも、多くの人たちがボランティアとして被災地に赴き、復旧・支援活動に携わりました。その数は、兵庫県のまとめによれば延べ167万人にのぼり、1995年はのちに「ボランティア元年」と呼ばれるようになりました。
 放送ライブラリーが保存・公開している番組の中から、あるテーマに沿って選んだ番組を紹介する「番組を視聴する会」。第5回は、被災地のボランティア活動を取材した番組を中心にお送りします。今回ご紹介する番組では、被災当事者の立場でボランティア活動に取り組む女性、被災地の区画整理にボランティアとして奔走した男性、ラジオが災害時に果たす役割、被災した文化財などの歴史資料を甦らせる活動に取り組むボランティア団体、被災者に寄り添い続けた元看護師の女性、防災を専門に学ぶ高校生たちの姿を、それぞれ伝えています。これらの番組を視聴することが、被災地のボランティア活動について考えるきっかけになれば幸いです。
 また、ふだん放送ライブラリーでは公開していないテレビ番組1本を特別に上映します。この番組は、地震発生から1年間、被災地の復旧・復興の様子を記録したものです。
 24年目の「1・17」を前に、防災について再確認してみませんか。


  • 会  期 : 2019年1月14日(月・祝)
  • 時  間 : 10時10分~16時45分(10時開場)
  • 会  場 : 情文ホール(横浜情報文化センター6階)
  • 主  催 : (公財)放送番組センター
  • 入  場 : 無料
         入退場自由・事前申込不要

【上映番組概要】全7本(ラジオ2本、テレビ5本)

1)「Space2002 あったかいもん食べよ! 長田の肝っ玉ボランティア」
 被災者のひとりである金田真須美さんは神戸市出身。避難所で炊き出しに関わるうちにボランティア活動に目覚め、ボランティアグループを結成。被災高齢者の支援やコミュニティーFMのDJを続ける。真須美さんの活動は、人と人を結んでゆく。 (2002年1月27日放送・サンテレビ・50分)

2)「ザ・ドキュメント 震災15年 神戸・御蔵通から まだ見ぬ復興の夢を追って」
 神戸市長田区の御蔵。復興事業の区画整理によって下町の風景が消え、ニュータウンのような街並みとなった。震災直後の御蔵でボランティア活動をしていた小野宗幸さんが、自身の総括をするために久しぶりに御蔵を訪れ、かつて支援した人たちを訪問する。 (2010年1月16日放送・関西テレビ・48分)

3)「阪神・淡路大震災から15年 ラジオが伝えたこと・そして、伝えること」
 地震発生後、ラジオは何を伝えてきたのか、何を伝えられなかったのか。番組のパーソナリティー、レポーター、ディレクター、記者など、現場の当事者たちが検証し、今後の災害放送へ、どのようにつないでいくのかを語り合うラジオ番組。 (2010年1月17日放送・ラジオ関西・59分)

4)「ラジオ深夜便 明日へのことば 被災地の歴史資料を守ろう! 奥村弘」
 地震や津波などの災害に見舞われた際、貴重な古文書や日記などが汚れ、破損して、捨てられることが少なくない。それをできる限り防ごうと保全活動を行っている「歴史資料ネットワーク」は、震災がきっかけで生まれた。代表の奥村弘さんに、その活動について聞くラジオ番組。 (2013年6月26日放送・NHK・37分)

5)「NNNドキュメント'15 阪神・淡路大震災から20年 ボランティア黒田裕子 被災地への遺言」
 阪神・淡路大震災から20年。休むことなく被災者に寄り添い続けたボランティアがいた。震災後、彼女は看護師を辞め、被災地最大の仮設住宅に寝泊まりし、孤独死を防ぐなどを目標に、仮設が解消されるまでの4年3か月、24時間見守り活動にあたった。 (2015年1月12日放送・読売テレビ・25分)

6)「映像'15 未来を守りたい 舞子高校環境防災科の生徒たち」
 兵庫県立舞子高校には日本で唯一、防災を専門に学ぶ「環境防災科」が設置されている。番組では、専門授業やボランティア活動のほか、東日本大震災の被災地での交流の模様を紹介。阪神・淡路大震災を知らない高校生たちが「災害」と向き合う姿を描く。 (2015年1月12日放送・毎日放送・51分)

「報道特別番組 定点観測 ~被災地・変容の記録~」
 読売テレビは阪神・淡路大震災で被災した街の様子を、地震発生直後から取材し続けた。駅、道路、商店街などが、1年間でどのように姿を変えていったのか、カメラは30数か所の定点から被災地を見つめた。 (1996年1月17日放送・読売テレビ・55分)


*の番組は、放送ライブラリーでは公開していない番組です。1)~6)の番組は、放送ライブラリーで視聴することができます。

※ご視聴いただく番組は、当時の取材に基づいて制作された番組です。登場人物の役職や引用している資料・知見・データ等は全て放送された当時のものです。あらかじめご了承ください。


【タイムテーブル】

10:00 開場
10:10 「Space2002 あったかいもん食べよ! 長田の肝っ玉ボランティア」
11:10 「ザ・ドキュメント 震災15年 神戸・御蔵通から まだ見ぬ復興の夢を追って」
12:10 「阪神・淡路大震災から15年 ラジオが伝えたこと・そして、伝えること」
13:20 「ラジオ深夜便 明日へのことば 被災地の歴史資料を守ろう! 奥村弘」
14:10 「NNNドキュメント'15 阪神・淡路大震災から20年 ボランティア黒田裕子 被災地への遺言」
14:45 「映像'15 未来を守りたい 舞子高校環境防災科の生徒たち」
15:50 「報道特別番組 定点観測 ~被災地・変容の記録~」
16:45 終了