放送ライブラリーでは、受賞番組をはじめとする数々の秀作番組を保存・公開しています。
「番組を視聴する会」は、それら公開番組の中から、あるテーマに沿って選んだ番組を、シアター形式で視聴していただく企画です。その第2回は、震災関連の番組を取り上げます。
2018年は、東日本大震災から7年、阪神淡路大震災から23年、そして関東大震災から95年目にあたります。これまで、ラジオやテレビはさまざまな番組で震災を伝え、記録してきました。放送ライブラリー「番組を視聴する会」第2回は、震災の教訓を忘れることなく伝えていくために、東日本と阪神淡路の両震災に関連する6本の番組を視聴していただきます。これらの番組を視聴することが、防災・減災などについて考えるきっかけになれば幸いです。
今回ご紹介する番組では、悲しみから立ち直った遺族、石巻でボランティアに励む兵庫県の高校生、食事から震災の記憶をたどる活動、震災から得た教訓をどう生かすかという防災イベント、震災の記憶を風化させまいとする報道スタッフの取組、納棺師から見た被災家族の様子を、それぞれ伝えています。
また、福島県内の被災・復興に関する情報をまとめ、書籍を紹介する「東日本大震災福島県復興ライブラリー」を、会場内に展示します(提供:福島県立図書館)。この機会に、ぜひご来場ください。
※「東日本大震災福島県復興ライブラリー」は、この番組を視聴する会終了後も、2月9日(金)から3月18日(日)まで放送ライブラリーの総合受付横に展示します。
【番組概要と開始時刻】
①10:30~
「一文字弥太郎の週末ナチュラリスト 朝ナマ!」
土曜午前に放送されているラジオ生ワイド番組。阪神淡路大震災から20年のこの日は、夢を持って神戸大学に進学した息子を震災で失った広島在住の女性が、どのように悲しみから立ち直ったのかを紹介する。
2014年の広島土砂災害とも重ね合わせ、命の尊さを改めて考える。
平成27年日本民間放送連盟賞ラジオ教養番組優秀(2015年1月17日放送・中国放送・60分)
②11:40~
「NNNドキュメント'11 3・11大震災シリーズ9 わたしたち環境防災科 ~震災を語り継ぐ高校生~」
東日本大震災の被災地・宮城県石巻市でボランティア活動に汗を流しているのは、阪神淡路大震災後に設置された環境防災科で学ぶ、兵庫県立舞子高校の生徒たちである。現在進行形の災害の現場で体を使って学び、
成長していく彼らの姿を追う。
第49回ギャラクシー賞報道活動部門選奨(2011年7月11日放送・読売テレビ・25分)
③13:00~
「ミヤギテレビ報道特別番組 震災はじまりのごはん ~あの日、何を食べましたか~」
仙台のNPO法人が、東日本大震災直後に撮影された食事にまつわる写真を展示し、思い出などを語り合うイベントを企画した。"食事"から震災の記憶を掘り起こしていく活動である。
番組は写真を撮影した人や撮影された人を訪ね、当時の様子を聞く。
(2015年12月30日放送・ミヤギテレビ・47分)
④14:00~
「東海ラジオ地震防災スペシャル」
東海ラジオが催した防災イベントの模様を伝える特集番組。岩手県大船渡市の地元新聞記者・木下繁喜さんに、東日本大震災の津波から間一髪で逃れた体験や取材を通して実感したこと聞く。
また、震災から得た教訓を今後の地震対策にどう生かすべきかを考える。
(2011年9月17日放送・東海ラジオ・29分)
⑤14:40~
「映像記録 あの日あの場所、あの人と」
阪神淡路大震災から20年。当時、毎日放送が取材した50人を超える人々に、震災時の取材経験のない4人のカメラマンが再び取材を試みた。大震災をどう生き抜いてきたのか、この20年をどのような言葉で語るのか、
彼らの"その後"を記録した。
平成27年日本民間放送連盟賞テレビ教養番組優秀(2015年1月12日放送・毎日放送・71分)
⑥16:00~
「NHKスペシャル 最期の笑顔 ~納棺師が描いた東日本大震災~」
納棺師の笹原留似子さんは、津波に流された300人以上の遺体の傷をボランティアで修復してきた。亡くなった人は笹原さんの手で穏やかな笑顔を取り戻す。笹原さんはその笑顔をスケッチしてきた。
最後の対面を果たした家族と、笹原さんの描いたスケッチを通して、震災という悲劇の中に見出された家族の愛情の深さや優しさを見つめ直す。
第66回映像技術賞(撮影)、第32回URTIドキュメンタリー国際グランプリ銀賞 (2012年8月17日放送・NHK・49分)
※開始時刻は3日間とも同じです。また上記の番組は、放送ライブラリー8階視聴フロアでも視聴することができます。
※未就学児の入場はできません。