「人気番組メモリー」は、広く教育・教養、家庭、エンターテインメント、ニュース・ショーなどの分野で話題になった番組を取り上げ、出演者や制作スタッフから制作当時のエピソードや裏話を聞く公開トークショーです。
第12回は、1967年の番組スタートから48年の歴史を誇り、全国の深夜ラジオを席巻した「オールナイトニッポン」を取り上げます。番組出演者や制作者のトークを中心に、懐かしい音源やエピソードを披露。特に深夜放送ブームの70年代をクローズアップし、フォークソング、放送禁止歌等、当時のラジオ若者文化をフカボリしました。
<番組概要>
1967年(昭和42年)以来、今日まで続くラジオ長寿番組。それまで深夜番組のリスナーとしては対象外だった大学生や受験生など若者をターゲットにし、海外のロックや日本のフォークソングを多く取り上げ、社会現象を巻き起こすほどの人気を博した。テレビや昼間のラジオでは流せない若者のリアリティに沿った選曲や、個性豊かなパーソナリティは各時代のリスナーを虜にし、現在も新しい息吹を発信し続けている。(1967年10月2日~放送中/ニッポン放送)
<セミナーのようす>
番組開始時にパーソナリティを務めた齋藤は「とにかく初めての試み。喋りも選曲もレコードかけも全部一人でやり無我夢中だった」と振り返る。つボイは「ローカル局のラジオ番組をやりながら、『いつか絶対に全国ネットの深夜放送で喋ってやる』と誓っていた」という。人気だった「バカヤローコーナー」は「静かに話をするという深夜放送のスタイルではなく、怒鳴ってみようという逆転の発想から生まれた」とイルカ。会場の参加者からの投稿に「バカヤロー!」と叫び、一日限りの復活を果たした。「リスナーとのキャッチボールがとても楽しめたのが『オールナイトニッポン』。今後は団塊の世代が楽しめる『大人のための深夜放送』を作りたい」と藤井。会場には、70年代に青春時代を送ったリスナーをはじめ、20代から80代までのラジオファンが集まり、まさに「同窓会」のごとく当時を懐かしみつつ喋りの達人たちのトークを楽しんだ。