◆上映作品(7作品)
「テレビドラマ なぎ」(1962年 NHK)84分 第17回芸術祭奨励賞
「なぎ」とは、集中豪雨などが山肌をなぎ崩すように土砂を押し流すことをいう中部山岳地帯の方言。水木洋子が長野県の水害跡を取材し、書き下ろした。現地ロケの映像を多く使い、人間と自然との関係を一人の水害孤児の目を通して描く。
出演:田村達也、宮口精二、長岡輝子ほか
演出:館野昌夫
音楽:大木正夫
「竜馬がゆく 第16回」(1968年 NHK)45分
幕末の動乱期に新生日本を目指して力強く生きた坂本竜馬の生涯を描く、大河ドラマの第6作。放送当時はビデオテープが高価だったため、放送済みの番組は消去されていた。NHKに残されている映像は、土佐藩を脱藩する竜馬を描いた、この第16回だけである。
原作:司馬遼太郎
出演:北大路欣也、水谷良重ほか
語り:滝沢修
演出:和田勉
音楽:間宮芳生
「ドラマ 出会い」(1973年 NHK)75分 第13回日本テレフィルム技術賞(録音)
山村のある農家に預けられたろうあの男の子、英(ヒデ)と、この家の6歳年上の娘ルリの間にかよう15年間にわたる愛情を通し、人間の出会いとは、愛とは、言葉とは何かを問いかけるドラマ。※英語字幕版
出演:池田秀一、真野響子、冨士真奈美ほか
演出:和田勉
音楽:湯浅譲二
「ザ・ネットワーク 女が職場を去る日」(1979年 フジテレビ/PDS)80分
職業歴15年のキャリア・ウーマンが女性として初の役職を得て仕事に張りを感じていた矢先、夫が札幌に転勤する…。仕事とは何か、人間にとって何が大切かを手がかりに、崩壊しかけた家庭をとり戻すまでを描いたひとりの女の実録。
原作:沖藤典子
出演:倍賞千恵子、山本學、荻野目慶子ほか
演出:久野浩平
音楽:木下忠司
「東芝日曜劇場 五月の肌着」(1970年 中部日本放送)48分 第19回日本民間放送連盟賞娯楽番組部門銅賞
長い弟の母親がわりをつとめ、結婚適齢期を過ごしてしまった畳職人の娘・あやめ。せっかくの良縁を断ってまで、ぐれて家を飛び出している弟のために尽くすあやめの、姉弟愛の美しさを描く。ドラマは推理劇風な手法で展開し、池内淳子が五役を演じた。
出演:池内淳子、高橋長英、中村翫右衛門、林隆三ほか
演出:住田明美
音楽:熊谷賢一
「東芝日曜劇場 灯の橋」(1974年 中部日本放送)48分 第29回芸術祭大賞
信一は少年時代に殺人事件で家族を失い、右目に重症を負った。心を閉ざす信一は中学卒業後、眼科医の文子の家に住み込むことになる。信一は文子のおかげで明るさを取り戻し、いつしか文子への思慕が芽生える。ある日、信一は文子の夫の秘密を目撃してしまう。
出演:栗原小巻、中島久之、江守徹、岩本多代ほか
演出:住田明美
音楽:牧野由多可
「東芝日曜劇場 こぎとゆかり」(1978年 中部日本放送)48分 33回芸術祭優秀賞
こぎは、孫娘ゆかりに連れられて、東京から犬山の明治村見物に出かけた。そこで、ゆかりは偶然ペンフレンドの高山と出会い、一方、こぎは老人武夫と知りあった。二手に分かれて見物を始めた老若二組だが、夕暮れになってもこぎと武夫が帰ってこない。
出演:大原麗子、北林谷栄、佐野浅夫、永島敏行ほか
演出:住田明美
音楽:菊池俊輔
◆上映スケジュール
<Aプログラム>
◆上映日
2013年11月9日(土)、23日(土)
12月4日(水)、20日(金)
2014年1月17日(金)、30日(木)
2月4日(火)、16日(日)
◆上映時間
10:30 ザ・ネットワーク 女が職場を去る日(80分)
13:00 東芝日曜劇場 こぎとゆかり(48分)
14:20 テレビドラマ なぎ(84分)
<Bプログラム>
◆上映日
2013年11月19日(火)、27日(水)
12月13日(金)
2014年1月11日(土)、25日(土)
2月1日(土)、15日(土)
◆上映時間
10:30 ドラマ 出会い(75分)
13:00 東芝日曜劇場 灯の橋(48分)
14:20 東芝日曜劇場 五月の肌着(48分)
15:40 竜馬がゆく 第16回(45分)
◇水木洋子(1910-2003)
1947年から亡くなるまで市川市に居住。女性脚本家の先駆けとして「ひめゆりの塔」「裸の大将」「浮雲」などを執筆。戦後の日本映画の黄金時代を支えた一方、ラジオドラマやテレビドラマの脚本も多く手がけました。
<会場のご案内>
市川市文学ミュージアム 地図はこちら
市川市生涯学習センター内(千葉県市川市鬼高1-1-4 メディアパーク市川2階) TEL:047-320-3334
交通 : 【JR総武線】本八幡駅、下総中山駅より徒歩15分
【都営新宿線】本八幡駅より徒歩15分
【京成線】鬼越駅より徒歩10分