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【セミナー】  公開セミナー「名作の舞台裏」レポート:2014年度

名作の舞台裏第39-40回『時は立ちどまらない』『坂の上の雲』 当日の様子をレポートします。


◇公開セミナー・第38回名作の舞台裏 『時は立ちどまらない』◇

日 時 : 2015年1月24日(土)
会 場 : 情文ホール(横浜情報文化センター6階)
ゲスト : 中井貴一(出演)、山田太一(脚本)、堀川とんこう(演出)、内山聖子(制作)
司 会 : 渡辺紘史(放送人の会)
主 催 : 放送人の会、(財)放送番組センター

<作品の概要>
 2014年2月にテレビ朝日で放送された、山田太一のオリジナル脚本によるスペシャルドラマ。東日本大震災後の2つの家族の崩壊と再生を静かに描いた感動作として高い評価を受け、「放送人グランプリ」グランプリ、「ギャラクシー賞 テレビ部門」優秀賞、「放送文化基金賞 テレビドラマ番組部門」最優秀賞、「日本民間放送連盟賞 テレビドラマ番組部門」優秀、「東京ドラマアウォード 単発ドラマ部門」グランプリなど数々の賞を受賞した。(2014年2月22日/テレビ朝日)

<セミナーのようす>
 中井が「震災後、役者には何が出来るのか考えた。このドラマの話を頂き、震災に遭った人間の本当の日常を演ずる事、自分達が出来るのはこれしかないと思った」と当時の想いを語ると、山田が「震災の話を書いてドキュメンタリーに敵う訳がないが、ネガティブな部分も含めた人間の物語を書けるのはドラマしかないと思った。『津波に遭ったと言えば何でも許されるのか、そうそう人の身になれるか』というセリフを演じる事は非常に抵抗があったと思う」と続けた。堀川も「この話では『絆とか思いやりというのは本当に無条件に美しいの?』と指摘している」と加えた。元同級生同士の喧嘩を殴り合いではなく"つねる"事にしたのは中井のアイデア。中井は「普段の生活で殴り合いの喧嘩はあまり見た事がない。リアリティを大事にした」と振り返った。内山が「現場で中井さんを中心として良いチームワークが生まれた」と話すと、中井は「何もセリフを言わなくてもコミュニケーションがとれる、そういうキャスティングをしてくれたお蔭」と内山に返した。登壇者4人の強い信頼関係があったからこそ生まれた作品である事を強く感じるセミナーであった。。


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◇公開セミナー・第39回名作の舞台裏 『坂の上の雲』◇

日 時 : 2015年2月11日(水)
会 場 : イイノホール
ゲスト : 竹下景子(出演)、藤本隆宏(出演)、西村与志木(制作)、柴田岳志(演出)
司 会 : 渡辺 紘史(放送人の会)
主 催 : 放送人の会、(財)放送番組センター

<作品の概要>
 <作品の概要> 原作は、司馬遼太郎が10年の歳月をかけ、明治という時代に立ち向かった同じ四国・松山出身の秋山真之・好古兄弟と正岡子規たちの青春群像を渾身の力で書き上げた壮大な物語。国民的文学ともいえるこの作品をNHKが10年がかりで制作。近代国家の第一歩を記した明治という時代のエネルギーと苦悩を、これまでにないスケールのドラマとして描いた。「放送文化基金賞番組部門 テレビドラマ番組」最優秀賞受賞作。(2009~2011年・全13回・各90分/NHK)

<セミナーのようす>
 西村が映像化までの経緯を語ると、その途方もない壮大なプロジェクトに、会場からは感嘆の声が上がった。柴田は「内容重視でとことん追求しようという事にかけては、凄く貴重な番組だった」と振り返った。竹下が役作りについて「息子達が日本を支える人物になっていく訳だが、母親としては自分の子供が、健やかに育って欲しいと思うのが心情。それを念頭に置いた」と語ると、テレビドラマ初出演となった藤本は「名優と言われている方々が目の前にいた」と当時の緊張を振り返った。また「100年前の世界」を映像化するため、ロケ地が数カ国に及んだことや、CGやVFXが駆使された事等も明かされた。最後に西村が「『坂の上の雲』というタイトルが非常に象徴的だと思う。今の我々は、坂のどの辺りにいるのか?登り詰めたその先を降りようとしているのか?あるいはさらに登ろうとしているのか?この作品の最終的なテーマはそこにあると思い、このドラマを作った。」と締めくくると、会場からは大きな拍手が起こった。

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