放送ライブラリーに保存された放送番組を大学での教育にどのように活用することができるか。放送番組を組み込んだジャーナリズム教育のための教材とはどのようなものであるべきか。これらの課題に向けて、早稲田大学ジャーナリズム教育研究所と放送ライブラリーが昨年度から共同研究を行なっております。
この共同研究として「放送番組の森研究会」を発足し、社会的テーマが放送番組の中で、どのように取り扱われ、表象されてきたかという観点から教材開発を試みてきました。過去の出来事について現在の社会的記憶はどこからやってくるのか、それらを放送番組群の中に探り、考えようとする教材です。
今回その試作版を発表し、皆様のご意見、ご要望などをお伺いしたく、公開研究発表会を実施いたします。大学関係者、研究者をはじめ、放送局・番組制作関係者、関係団体など、より幅広い方々にご参加頂ければ幸いです。
<プログラム>
■ 基調報告 13:30〜14:10
花田達朗(早稲田大学ジャーナリズム教育研究所所長・「放送番組の森研究会」座長)
■ 研究モデル事例紹介 14:10〜15:50(各テーマ発表は30分間の予定)
1「ヒロシマ・ナガサキの樹」安藤裕子(早稲田大学アジア太平洋研究センター特別研究員)
2「原子力の樹」烏谷昌幸(武蔵野大学政治経済学部政治経済学科専任講師)
3「BC級戦犯の樹」藤田真文(法政大学社会学部教授)
休憩 15:50〜16:00
■ 全体報告・質疑応答 16:00〜17:00
放送番組の森研究会メンバーからテーマの概要紹介と質疑応答
※上記以外の研究会メンバーは次のとおり(50音順)
◇ 伊藤 守(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)
◇ 大石泰彦(青山学院大学法学部教授)
◇ 小林直毅(法政大学社会学部教授)
◇ 野中章弘(アジアプレス・インターナショナル代表)
◇ 別府三奈子(日本大学法学部准教授)
◇ 林 怡蕿(仙台大学スポーツ情報メディア学科専任講師)